人気オーディション番組「アメリカン・アイドル」。すでに20年近く続いている長寿番組だが、このコロナ禍においてもなんとか継続させるため、新たな道を模索しているようだ。
米テレビ局ABCによって放送されている同番組だが、番組の歴史上初めて、「アイドル・アクロス・アメリカ」という名前で全米全ての州でバーチャル・オーディション・ツアーを開催することを発表した。
Live virtual auditions start Aug. 10! 👉 https://t.co/fO1Nc6X8K0 pic.twitter.com/VQYnPqdVHK
— American Idol (@AmericanIdol) July 31, 2020
新しいシーズンの放送は、2021年春と予定している。しかし、次なるスター歌手探しは今年8月10日にスタートするようだ。オーディションはオンライン会議システム「Zoom」をABCがカスタマイズした特別仕様のプログラムで実施される。
オーディション参加者は、オンライン上で番組プロデューサーと会うことができ、その場でパフォーマンスのフィードバックをされる。これまでのように、廊下や路上でパフォーマンスの順番待ちをすることもない。自宅のソファに座って待っていればいいのだ。
各州でのオーディション日程も発表されており、希望者はどの場所に住んでいても自分の都合の良い日程に参加することができる。なお、参加できるのは15歳から28歳までの人物だ。
「アメリカン・アイドル」は新型コロナウイルスが感染拡大する中、その状況に順応した最初の番組だと言えるだろう。シーズン18の参加者は自宅でパフォーマンスし、その模様を放送した。優勝者はロサンゼルスがロックダウンしている最中である5月17日にオンラインで発表されたのだ。
優勝者したジャスト・サムは、番組史上初めて、自宅で王冠を受け取ることになった。そんな彼女は現在、今後のオーディション参加者に対して、オンライン上でパフォーマンスする際のコツなどを動画で紹介している。