アメリカのドナルド・トランプ大統領が、TikTokをアメリカ国内で利用禁止にする方針を発表し、これにTikTokのアメリカ支部がコメントを発表した。
TikTokは動画共有アプリで、今や世界的に人気のアプリとなり、若者を中心に、海外セレブたちも利用している。またTikTokでバイラル化した動画や、それに使用された音楽は世界的ヒットを飛ばしたりと、業界にとっても大きなプラットフォームとなっている。
そんなTikTokだが、アメリカのドナルド・トランプ大統領が、TikTokが中国の企業であり、個人情報の取り扱いの危険性を懸念し、アメリカ国内での利用を禁止する方針であることをメディアに発表したのだ。
そんな中、TikTokアメリカ支部のゼネラルマネージャーであるヴァネッサ・パッパスは、SNSを通じてトランプ大統領の意向に対する反論のビデオメッセージを投稿した。
A message to the TikTok community. pic.twitter.com/UD3TR2HfEf
— TikTok US (@tiktok_us) August 1, 2020
ヴァネッサ・パッパスは、「毎日TikTokを利用してくださっている何百万人というアメリカ人ユーザーの方々に感謝したいです。彼らは私たちの日常生活に創造性と喜びをもたらしてくれています」「私たちはどこへも行くつもりはありません。TikTokはクリエイターたち、そしてアーティストたち自身のアイディアや、違ったバックグラウンドの人々とのつながりを持てるホームであり、私たちはTikTokを彼らのホームだと呼ぶ様々なコミュニティーをとても誇りに思っています」と、撤退するつもりはない意向を示した。
さらにヴァネッサは、TikTokのユーザーだけでなく社員についてもコメント。「また私は、毎日このアプリに取り組み、今後3年間でこの国にさらなる1万件の仕事をもたらしてくれる、アメリカの1500人の従業員たちを誇りに思っています」
そしてトランプ大統領が懸念した安全面についても「安全とセキュリティに関して言えば、我々は最も安全なアプリを構築しています。私たちはみなさんのサポートに感謝します。私たちは長期的にここにいます。ここであなたの声を共有し続け、そしてTikTokのために立ち上がりましょう」とコメントしている。
また現在、アメリカのマイクロソフト社が、TikTokを買収するのではないかという報道が出ているが、同社はコメントしておらず、今後そのまま利用禁止になるのか、またはマイクロソフト社が買収して、データがアメリカに移行されるのかはまだ不明である。