7月に湖で行方不明となり、のちに遺体で発見された「glee／グリー」で知られる女優のナヤ・リヴェラ（33）。彼女と「glee」で共演し、プライベートでも親密な友人であった女優のヘザー・モリスが、涙の動画メッセージを投稿した。
ヘザー・モリスは8月9日、約3分半の動画をインスタグラムに投稿。そこでナヤ・リヴェラが「glee」で演じたサンタナ・ロペス役と、ヘザーが演じたブリトニー・Ｓ・ピアーズ役の重要さや、2人が撮影で築いた絆などを語った。gleeのストーリー内では、ナヤ演じるサンタナとヘザー演じるブリトニーの2人はレズビアンのカップルであった。
「最近とても気分が重い。ファンと繋がろうとすると心が痛むの。他にも今見失っていて混乱している人もいると思う」と話し始めたヘザー。彼女は「サンタナとブリトニーの関係がいかに重要だったかっていうのは説明する必要がないくらいだよね。多くのみんなにとって、2人の関係が今の人生のキッカケになったと思う。最高の自分自身でいるインスピレーションになったと思う。私はそれを忘れたことがないってことを知っておいてね。ナヤもみんなのことを忘れたことはない。サンタナとブリトニーの関係がどれくらい特別なものであったのか、私たちはよくわかってた」と語った。
「glee」においてサンタナとブリトニーの恋愛は、レズビアンをはじめとするLGBTQコミュニティに当時大きな影響を与えた。これがきかっけでカミングアウトができた、とナヤやヘザーに感謝するファンも少なくない。
ヘザーは途中、涙を流しながら「ナヤと私の関係がみんなにとってとても重要だったって知ってるから、みんなと繋がる必要が大いにあるって感じた。みんなの中には自分を見失って混乱している人もいるかもしれないけど、それで普通だからね。ファンはgleeのストーリーにとってもすごく影響を与えてくれたから、みんなに貸しがあると感じてるよ。サンタナとブリトニーの恋愛を応援してくれて本当に感謝してる。みんながいなかったら私たちの存在はなかった。みんなのおかげで、作品の脚本家やナヤ、私が一生残るような作品を作れました」と語った。
最後には「みんなの愛とサポートを本当にありがとう。私たちはあなたのそばにいます。この悲しい時期だけど、自分自身に優しくしてね。多くの人が遠くにいるって感じてると思うけど、このメッセージでみんなが近くにいるって気づいてもらえることを願います」と語ったヘザー。この投稿のキャプションには「あなたはひとりじゃない」との一文が添えられている。
ナヤ・リヴェラは7月8日（水）、息子のジョージー君（4）とともに、アメリカのカリフォルニア州ヴェンチュラ郡にあるピルー湖へ旅行に出かけた。ふたりはボートをレンタルし、湖での遊泳を楽しんだが、ジョージー君だけがボートに一人でいるところを発見され、ナヤが行方不明となっていることが発覚し、捜索が開始。
懸命な捜索が行われたが、7月13日（月）に遺体となって発見された。遺体発見直前まで、友人や家族、「glee」の共演者らが手をつなぎ祈っている場面も見られたが、とても残念な結果となってしまった。
