イギリス王室のヘンリー王子と結婚した元女優のメーガン妃(メーガン・マークル)。2人の王室離脱劇は世界中を驚かせたが、今回2人の伝記「ファインデイング・フリーダム(原題:Finding Freedom: Harry and Meghan and the Making of the Modern Royal Family)」が発売され、様々な舞台裏が明らかとなっている。
英王室の公務から正式に引退し、現在米西部で暮らすヘンリー王子夫妻に関する伝記本「ファインディング・フリーダム(自由を見いだして)」。この本は夫妻側から取材を認められた王室ジャーナリストらが共同執筆した自叙伝だと伝えられていたのが、のちに2人の代理人はこれを否定。「2人はインタビューをされていませんし、『ファインデイング・フリーダム』に関わっていません。この本は著者の個人的な経験に基づいています」と、ヘンリー王子夫妻とは直接関係がない本だと明かしている。
この本の一部では、ヘンリー王子とメーガン妃が過去に息子のアーチー君を担当していた夜勤のナースを解雇したことにも触れている。筆者は2人が真夜中に怖い体験をしたと書き、「メーガンとハリーは、ナースの無責任でプロフェッショナルと呼べない仕事を見て、彼女を解雇せざるを得なかった」と、解雇の理由を記している。
ヘンリー王子とメーガン妃はこの一人目の夜勤のナースを解雇したのち、新たに夜勤ナースを雇った。しかし一人目のナースの経験から怖くなり、夜は安心できなくなってしまったことから新しいナースも解雇。結局2人は夜勤のナースを雇うことをやめ、夜は自分たちでアーチー君を見ることに決めた。日中のあいだだけナニー(乳母)を雇うことになったと書かれている。
ヘンリー王子とメーガン妃は今年1月8日に、「シニアロイヤル」と呼ばれる高位王室から辞退し、財政的にも自立していくことを発表し世間を騒がせた。今年6月にチャリティ団体「StreetGames」のCEOジェーン・アッシュワースに対し、感謝の手紙を送付したのだが、最後にヘンリー王子とメーガン妃の署名の部分が単純に「ハリー(ヘンリー)&メーガン」となっており、王室の肩書きである「サセックス公爵ヘンリー王子」「サセックス公爵夫人メーガン」と書いていなかった。本格的に自立をし始めてきている。