コミック「Star Wars: Darth Vader」は、『スター・ウォーズ』シリーズのダース・ベイダーが、アナキン・スカイウォーカーとしての過去を追体験するような内容となっている。
コミックの最新話(第4号)でダース・ベイダーは、息子ルークの存在を隠そうとしている人物全員を追い詰めようとしている一方で、妻パドメの死の真相についても調査している。
ベイダーは惑星ナブーの砂浜に戻ってくる。そして第4号では、なぜベイダーが闘いにおいて常にクワイ=ガン・ジンやオビ=ワン・ケノービよりも優れていたのかが明らかになるのだ。
前号で、ベイダーはパドメの女中であったサーベの罠にかかってしまう。彼女とその仲間たちは、ベイダーがパドメとアナキンを殺害したと信じ込んでいるのだ。サーベ達はナブーの海に住む巨大なモンスターを呼び出し、ベイダーを飲み込ませそうとする。このモンスターは、かつてオビ=ワンやクワイ=ガン・ジンが太刀打ちできなかったものと同タイプのものなのだ。
もちろん、モンスターに飲み込まれてしまえば命はないだろう。しかし、口の中に放り込まれたその時、ベイダーはその能力を発揮する。
モンスターを操作しているサーベ達は自身の勝利を確信していたが、ベイダーはモンスターの口の中でライトセイバー起動し、体内から脱出したのだ。この咄嗟の判断力は、ベイダーがアナキン・スカイウォーカーだった頃から持っていたものだ。サーベ達から逃れたベイダーは、パドメの墓探しを続けるのだった。
ファンの間で度々議論になるのが、アナキンがオビ=ワンより優れていたのかどうかという点だが、今回のようなベイダーの窮地からの逆転劇を見ると、ベイダーがオビ=ワンを倒せたのは単に運が良かっただけではなさそうだ。一方、クワイ=ガン・ジンの真の実力については、彼がダース・モールに殺されてしまったことにより、わからなくなっている。それでも、純粋な勇気や臨機応変さはアナキンやベイダーが持ち合わせていないものだろう。
今回のコミックで、ベイダーがかつてジェダイ達が手を焼いたようなモンスターに打ち勝ち、その力が衰えていないことを証明したのだった。