人気歌手ビリー・アイリッシュ(18)が、睡眠に関し様々な問題を抱えていることを告白した。
The Roanoke Timesによるとビリー・アイリッシュは、夜眠りに落ちるまで“永遠に時間がかかる”と語ったという。さらに過去には悪夢で悩まされたり、目が覚めているのに体が動かないなどといった経験もあるそうだ。
「この前人生初めて、飛行機で座ったまま寝たんだ。そしたら3回くらい睡眠麻痺になった。私は変な睡眠障害がたくさんあるんだよね。悪夢とか。睡眠麻痺、夜驚症とか・・・」と話したビリー。睡眠麻痺とは就寝中に、体が動かせないように感じる現象。レム睡眠中、全身の筋肉は弛緩 (しかん) しているのに、脳が半ば覚醒しているために起こる。日本では“金縛り”とも呼ばれ、しばしば霊的な意味を持つ場合もある。
一方で夜驚症(やきょうしょう)とは、眠りについてから突然起き上がり、恐怖の表情をし、激しい発汗や心拍数が上昇するなどという症状。5~7歳によくあることだという。主な原因は情緒障害や、てんかんだとも言われている。
ビリーは「眠るまでに永遠かかるよ。みんなどうやってすぐに寝られるのかわからない。私にとって変なこと」と話している。
また悪夢を見ると起きてからも影響があるといい、「私は悪夢を見ても途中で起きないんだよね。最近ハッと目が覚める悪夢もあったけど、だいたいは一晩中夢が続く。だから一晩中怖いんだよね。だからたまに、丸一日ぼーっとしちゃう」と話した。
「同じ悪夢を2ヵ月連続で見たこともある。最悪だよ」
しかもなんと、ビリーは悪夢を見ている時に“これは夢だ”とわかるというのだ。「夢を見てる時はいつも、自分が夢の中にいるって知ってる。だから自分の意思でやりたいことができる。だから夢で死んだら、自分で生き返る。ほぼビデオゲームみたいなものだね」と話した。
さらに「私は夢の中でも生きているって感じかな。自分で夢を作って、夢をコントロールする。すごい拷問だよ」と明かした。
しかし辛い睡眠障害にもいい面はあるようで、「夢で自分の曲作りのアイデアをもらったこともある。『Bury a Friend』は、睡眠麻痺とかひどい悪夢がなかったらあんな風な曲にならなかっただろうしね。良く言えば、そういうことかな」と、夢がクリエイティビティにも影響していると話した。
ビリーといえば、2019年にリリースしたデビューアルバム「ホエン・ウィ・オール・フォール・アスリープ、ホエア・ドゥ・ウィ・ゴー?」が大ヒットし、一躍スターの仲間入りを果たした。「眠っている間、私たちはどこへ行く?」といった意味のタイトルだが、睡眠に関する不思議な悩みを抱えている彼女だからこその作品に仕上がったのかも・・・?