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テニス大坂なおみ選手、人種差別への抗議で準決勝をボイコット! 「私はアスリートである以前に、一人の黒人女性です」

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大坂なおみ選手

テニス選手の大坂なおみが人種差別への抗議活動として、米時間8月27日に開催予定であった準決勝の試合をボイコットすると発表した。

大坂なおみ選手は「ウェスタン・アンド・サザン・オープン」に出場しており、8月27日に米ニューヨークで行われる準決勝にいどむ予定であったが、これを棄権。大坂選手はツイッターにて、英語と日本語両方でコメントを出した。

彼女は「アスリ―トになる前は黒人女性でした。黒人女性としては、テニスをしているのを見るよりも、すぐに気をつけなければならない重要な事柄があるように感じます」、「黒人に起こった権利剥奪、全身性人種差別、その他の数え切れないほどの怪物は、私の胃を病気にさせます」「何度も何度も同じ会話をするのに非常に疲れています。いつ十分になるのでしょうか?」と書き、これまで人種差別の被害に遭い殺害されたり、重症を負った人々の名前をハッシュタグで加えた。

大坂選手の抗議活動は、8月23日に黒人男性のジェイコブ・ブレイクさん(29)が警官から銃撃を受たことを受けての行動だと思われる。ブレイクさんは米ウィスコンシン州ケノーシャの路上で車に乗り込もうとした際に、警官から複数回撃たれた。

ブレイク氏の家族の弁護人を務めるベン・クランプ氏によると、少なくとも銃弾1発がブレイクさんの脊髄を貫通していた。弁護人は25日、“奇跡”が起きない限りブレイクさんが再び歩けるようにはならないと述べている。

この事件を受けすぐに抗議デモが起こり、暴力的になる場面もあった。24日には、ウィスコンシン州のトニー・エヴァース知事が、地元警察の支援のため州兵を招集する事態とまでなった。

この他にも、アメリカでは今年5月、ミネソタ州ミネアポリスにて、黒人男性のジョージ・フロイドさんが白人警官により殺害された。警官に首を足で圧迫されたフロイドさんは「助けて」「息ができない」と訴えたにもかかわらず警官はそれを無視。結果的にそのまま窒息死させられてしまった。

これをきっかけに人種差別撤廃運動「Black Lives Matter(黒人の命は重要)」がアメリカ国内外で活発になった。

影響力のある大坂なおみ選手の、勇気ある決断と行動がまたアメリカや世界に影響を与えるだろう。

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