クイーン+アダム・ランバートが、現地時間8月27日木曜日、2018年7月4日にロンドンの02アリーナで行われたライブ中に撮影した「The Show Must Go On」のパフォーマンス映像を初公開した。同曲は2020年10月2日にリリース予定の初のライブアルバム「Live Around The World」に収録されている。
クイーンのファンならご存知の通り、1990年のこの曲は、リード・シンガーのフレディ・マーキュリーがHIV/エイズの診断を受け、末期の状態であった時に録音されたもの。この曲を書いたブライアン・メイは、1991年に亡くなったフレディとのレコーディングの時の出来事を思い出した。
「フレディは、悲劇を知っていたにもかかわらず、スタジオではインスピレーションを受けた楽しい時間を過ごし、『Innuendo』のアルバムを作っていた。フレディの病気のことはあまり話しませんでしたが、彼は可能な限り『いつも通りの仕事』をしたいと思っていました。でも、フレディが元気になって一緒に仕事ができる日は週に1日か2日しかなかった。私たちはそれらの貴重な瞬間をつかみ、最大限に活用しました」とブライアンはコメント。
「アイデアとして『The Show Must Go On』を作っていたんだけど、タイトルがあまりにも目立ちすぎるのではないかと不安だったんだ。フレディはそれを聞いて気に入ってくれたし、コーラスやタイトルに問題があるという考えは一切否定してくれた。彼はそれに取り組みたいと思っていた」と当時を振り返った。
現在、クイーンとともにステージに立つアダム・ランバートはこの曲について「『The Show Must Go On 』はとても深く心に響くメッセージを持った曲です。人生の中では誰にでも勝算がないと感じる瞬間があると思うし、登りは険しいものだと思う」とコメントした。
クイーン+アダム・ランバートのファースト・アルバム「Live Around the World」は、ロジャー・テイラー、ブライアン・メイ、アダム・ランバートが200回以上の公演の中から選んだワールド・ツアーのハイライトを収録した20曲を収録したもので、10月2日に全世界でリリースされる予定だ。