イギリスのウィリアム王子とヘンリー王子が、来年2人の母であるダイアナ元妃に敬意を表するため、ある計画をすすめていることについて、共同声明を出した。ヘンリー王子は妻のメーガン妃と共に今年3月末で王室を離脱しているため、今回の声明はかなり貴重なものだ。
ダイアナ元英国皇太子妃は1981年、チャールズ皇太子と結婚。1982年と84年にウィリアム王子とヘンリー王子を授かった。その美しさからファッションアイコンとしての人気も高かったが、彼女自身が100以上の慈善団体と関わり、反地雷活動やエイズへの理解を深める活動などを積極的に行ったことから、「愛の人」とも称されるようになった。
1997年に事故で亡くなってからは、彼女の意思を引き継ごうと「ダイアナ・メモリアル基金」が設立されている。その後は王子らが設立した「ロイヤル・ファウンデーション」に引き継がれ、現在では両王子それぞれの持つ基金に分割されている。
ウィリアム王子とヘンリー王子が進めているのは、2021年7月1日、ダイアナ元妃の60回目の誕生日を祝し、ケンジントン宮殿に面するサンクン・ガーデンに彼女の銅像を設置するという計画だ。
このニュースに伴い両王子は、「この銅像は、母の死から20年以上が経ち、彼女がイギリスや全世界に残した素晴らしい功績を称えて設置するものです。この銅像をみることで、ケンジントン宮殿を訪れる全ての人たちに母の人生や遺産を振り返るきっかけとなってほしい。」と共同で声明を出し、E!Newsが報じている。銅像を手がけるのは、有名彫刻家のイアンランク・ブロードリー氏だ。
ウィリアム王子とヘンリー王子を巡っては、王室離脱などにより不仲がささやかれており、ここ数ヶ月会話もしていないのではないかと報じられていた。
