先日癌(がん)で亡くなった俳優のチャドウィック・ボーズマン。ハリウッドでも悲しみが広がる中、2018年に彼が主演した映画『ブラック・パンサー』でメガホンを取った監督ライアン・クーグラーがその悲しい心の内を明かした。大腸がんにより43歳という若さで亡くなったチャドウィック・ボーズマンのニュースを聞いた時、その場で崩れ落ちたという。
Entertainment Weeklyにコメントを寄せたライアン・クーグラーは、「チャドウィックは自分のことをあまり話さないタイプだった。だから彼がそんな病気だったなんて全く知らなかったんだ。彼の家族が彼の死を伝えるコメントを出して初めて、チャドウィックがぼくと作品を作っている間も病気と闘っていたことを知った」と語った。
さらに、「チャドウィックは面倒見が良くて、リーダーで、信仰と威厳と誇りを持っていた。だから、共演者にもスタッフにも、自分の苦しみを見せなくなかったんだと思う」とし、「こんなにも深い喪失感を味わったのは初めてだ。もう会って話したり、ビデオチャットしたり、メールを送りあったりできないということがこんなにも辛いなんて。チャドウィックは、自粛期間中もぼくたちに、ベジタリアンのレシピを教えてくれていたりしたんだ。自分が闘病という苦しい状況にありながら、ぼくやぼくの家族たちを気にかけてくれていたんだよね」と付け加えた。
そして、「彼は素晴らしい生涯を生きた。素晴らしい作品を残してくれた。日が経つにつれて、年が経つにつれて、その作品達がチャドウィックという存在を思い出させてくれる。チャドウィックはまるで花火のような存在なんだ。ぼくの一生が終わるまで、ぼくは彼の輝かしい功績を伝え続ける。彼は僕たちに、素晴らしいものを残してくれたんだ」と締めくくった。
チャドウィックは2016年、大腸がんのステージ3と宣告されていながらも、公表はしていなかった。先週突然の訃報に接したファンや関係者の間には、未だに困惑が広がっている。
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