世界中で大ヒットしたファンタジー映画シリーズ『ハリー・ポッター』。これまでに8本の映画が製作され、その全てが世界中のファンを魅了した。特に主要キャストをつとめたダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソンの3人はこの作品で一躍スターとなった。
この映画を見る限り、エマ・ワトソンのハーマイオニーは適役だったといえるだろう。エマは何時間もかけてセリフを覚え、入念に準備してこの役にのぞんだ。より役に入り込めるよう、共演者のセリフまで覚えたという。
過去にWマガジンのインタビューでエマは、「ハーマイオニーの役をもらったのは9歳のときだったわ。セリフを覚えるのが楽しくてしかたなかったの」と語り、「まるでとりつかれたように台本に目を通してた。1作目をよく見てみて。ハリー・ポッターのセリフに合わせるように、私も口を動かしているシーンがあるから」と当時を振り返った。
エマはこの役を手にいれるまでに、何段階ものオーディションを受けたという。そのたびに、合格の電話がかかってくるのを待ち続けたそうだ。
ところが、最終結果の通知は電話ではなかった。
「プロデューサーのデビッド・ハイマンのオフィスに呼び出されたの。そこで、『君にハーマイオニー役をやってもらいたい』って言われて。最初は混乱したわ。『どうゆうこと?』って」と、当初は実感がわかなかったことを明かしたエマ。
そしてハーマイオニーの衣装を身に付けたとき、ようやく理解できたという。主要キャスト3人はすぐにメディアに公表され、注目を集めることになった。
「(合格が発表されてから)30分後には3人で撮影して、直後にインターネット上で公開されたの。自宅前にはマスコミがいるからって、それからはずっとホテル。まるで映画の中にいるような、世界の変わり方だったわ」と当時の心境を語った。
慣れるまで時間がかかったとうエマだが、1作目の公開から10年近く経った今もなお、ハーマイオニー役は彼女以外考えられないだろう。