大人気カーアクションシリーズ『ワイルド・スピード』のプロデューサーが、スピンオフ作品『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』をめぐりユニバーサルを訴えていたが、2年の時を経て解決された。
プロデューサーのニール・H・モリッツは、『ワイルド・スピード』シリーズを手がけ、他にも大人気ドラマ「プリズン・ブレイク」シリーズなどにも携わったハリウッドの名プロデューサーだ。そんなモリッツ氏は、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』の撮影が始まる直前に解雇されたとして、ユニバーサルを訴えていた。
訴訟時の文書には「とんでもない不誠実な態度で『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』の撮影が始まる数日前にユニバーサルが出した選択肢は、口約束でプロデューサー契約を修正し、低い金銭的条件を受け入れるか、この作品から完全に身を引かなくてはいけないということでした。驚くべきことに、モーリッツは『ワイルド・スピード』フランチャイズに関する過去数回の契約全てにおいて、完全なペイ・オア・プレイの保護を受けており、ユニバーサルはプロデューサー契約を守らずに、約1年半の期間にわたり、モーリッツの『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』のアイデアや作品を自由に利用できるという立場にいたのです」と書かれていた。
しかし、そこから2年たった今、両者は和解してそれぞれ声明文を発表している。モリッツ氏は「『ワイルド・スピード』シリーズは常に家族についてものでした。しかし残念ながら私たち家族の中で、意見の相違がありました」「ユニバーサルと『ワイルド・スピード』ファミリーにまた戻って、これからも多くの映画のために『ワイルド・スピード』のサガに関わり続けることができて大変嬉しく思います。ユニバーサルのリーダーシップチームが私の弁護士と協力し、この件を公正に解決してくれたことに、感謝します」とコメント。
一方、ユニバーサルは「ニール・H・モリッツ氏は、20年近く前にフランチャイズが誕生して以来、『ワイルド・スピード』ファミリーにとって不可欠な存在となっています」「スタジオとモリッツ氏は、私たちの紛争を友好的に解決し、『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』に関連するすべての問題を解決しました。このフランチャイズの未来に集中できることを嬉しく思います」とコメントしていることから、モリッツ氏がまた再び同シリーズに戻ってくることになったようだ。
最近は『ソニック・ザ・ムービー』も手がけたモリッツ氏。彼が復帰したことで、またパワーアップしたワイスピが見ることができるはずだ。