9月早々にバーチャルでTCA賞授賞式をすると幹部からお達しがあったので、楽しみにしていたのですが. . .9月14日に受賞者発表のメールが送られてきて、受賞スピーチを集めたビデオをTCAのホームページで観るように指示がありました。何だ、バーチャルと言うのは、そう言う意味だったんですか?がっかり。
8月27日にお届けした「何の抵抗もなく、最終投票できた異例の2020年TCA賞」で私のたってのお願いを発表しましたが、叶ったのは
個人功労賞コメディ部門 キャサリン・オハラ(「シッツ・クリーク」モイラ・ローズ役)
最優秀コメディ賞 「シッツ・クリーク」
のみでした。「エミーは全く当てにならないので、TCA賞だけでも獲得して欲しい。」の念力が通じたのでしょうか?やったー!
「シッツ・クリーク6」から拾ったモイラ・ローズ語彙集なる面白い動画を発見しました。語彙を増やしたい方、是非ご覧下さい。
その他のカテゴリーは、全滅でした。但し、「ウォッチメン」の圧勝を予測していたのは確かです。それが証拠に、「オタク要素の強い『ウォッチメン』はTCA会員好みではある」とキャプション(「何の抵抗もなく、最終投票できた異例の2020年TCA賞」参照)にひっそりと恐怖を忍ばせました。悪い予感がしたのです。(笑)
個人功労賞ドラマ部門 レジーナ・キング(「ウォッチメン」アンジェラ・アバール役)
2019~2020年シーズンの最優秀作品賞 「ウォッチメン」
2019~2020年シーズンの最優秀新作賞 「ウォッチメン」
ミニシリーズ/限定シリーズ部門最優秀作品賞 「ウォッチメン」
最優秀ドラマ賞 「キング・オブ・メディア」
私がイチオシしていた「アンビリーバブル たった1つの真実」や毎年ノミネートされながら一向に賞がとれない「グッド・ファイト」の敗北は、残念無念としか言いようがありません。ノミネートは一回限りと言う理由から、もっともしのぎを削る戦いが繰り広げられた
2019~2020年シーズンの最優秀新作賞
ミニシリーズ/限定シリーズ部門最優秀作品賞
のいずれかに「ミセス・アメリカ」が入らなかったのも、解せません。秀作だったのに. . .
ま、文句を言っても後の祭りなので、キャサリン・オハラと「シッツ・クリーク」が受賞したことに乾杯します。2020年、唯一の喜ばしい出来事です。
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◇Meg Mimura: ハリウッドを拠点に活動するテレビ評論家。Television Critics Association (TCA)会員として年2回開催される新番組内覧会に参加する唯一の日本人。Academy of Television Arts & Sciences (ATAS)会員でもある。アメリカ在住20余年。