『ミッション:インポッシブル』シリーズなどで知られる人気俳優のトム・クルーズ。以前より宇宙での映画撮影が報道され、話題となっていたが、今回、正式に宇宙行きが決定したようだ。
トム・クルーズは実業家イーロン・マスクが設立した「スペースX(SpaceX)」と、NASA(アメリカ航空宇宙局)と手を組み、映画を実際の宇宙で撮影するプロジェクトが進行中。「スペースX」はロケット・宇宙船の開発・打ち上げといった宇宙輸送(商業軌道輸送サービス)を行っている企業だ。もしこのプロジェクトが実現したら、歴史上はじめて宇宙で撮影される映画となる。
監督は『オール・ユー・ニード・イズ・キル(原題: Edge of Tomorrow)』『バリー・シール/アメリカをはめた男(原題:American Made)』でトム・クルーズとタッグを組んだダグ・リーマンが務める。
宇宙関連の情報を提供しているスペースシャトル・アルマナックの公式ツイッターでは、今後3年間の国際宇宙ステーションのマニフェストを示す画像が投稿された。具体的には、2021年10月に「Space X Crew Dragon Axiom Tourist Flight」と記載されており、NASAの宇宙遊泳記録を2つ保持しているマイケル・ロペス=アレグリア中佐、トム・クルーズ、ダグ・リーマンの3名が搭乗することが確認されている。
So its confirmed that @CommanderMLA is flying the @Axiom_Space @SpaceX #CrewDragon tourist mission with Director @DougLiman & Tom Cruise. One seat still to be filled. They are to launch in October, 2021. pic.twitter.com/dn6SLvCOGz
— Space Shuttle Almanac (@ShuttleAlmanac) September 19, 2020
また、マニフェストによると、ツーリストフライトの座席が1席埋まっているとのこと。誰がその席に座るのかは不明だが、撮影がスムーズに進むように、別のプロデューサーやカメラマンの席が確保されている可能性がある。
この大きなプロジェクトについては、まだまだ明かされていないことの方が多いが、これまで不可能なスタントを実現させてきたトム・クルーズでの宇宙での撮影は、きっと素晴らしいことになることは間違いないだろう。