1999年に大ヒットした映画「マトリックス」に、ウィル・スミスがキャスティングされかけていたことを知っていた? 本人がこの大作からのオファーを蹴った理由を、20年の時を経て明かした。
「マトリックス」は、哲学や信仰といったテーマを含む複雑怪奇なストーリーと、カンフーやワイヤーアクションを反映させた斬新なCG映像が受け、当時大ヒット。アカデミー賞においても四部門を獲得し、2003年には続編「マトリックス リローデッド」が公開された。
キアヌ・リーヴスが演じていた主人公ネオ役を、実はウィル・スミスがオファーされていたというのは、映画ファンの間では有名な話だ。本人自らYouTubeに公開した映画で、オファーから断るまでの経緯を告白した。
オファーを受けた当時、ウィル・スミスは「メン・イン・ブラック」(1997)の成功で、さらに売れっ子に。対して「マトリックス」を監督したウォシャウスキー兄弟(※当時、現在は性転換を経て姉妹と呼ばれる)は「バウンド」(1996)というデビュー作が世に出たばかりの駆け出しだった。このとき、ふたりが行ったという売り込みを、ウィル・スミスは振り返っている。
「想像してみて。戦闘中にジャンプする、そこで時間が止まり、観客はジャンプ中のあなたを360度からじっくり見られる。そういうカメラがあるんだ」という売り文句を検討した結果、ウィル・スミスは「マトリックス」ではなく「ワイルド・ワイルド・ウエスト」(1999)への出演を選択。しかし本作はゴールデン・ラズベリー賞の最低作品賞ほか五部門を獲得する結果に。ウィル自身、「誇りに思えるとは言えない」と振り返る苦い結果を残した。
一方で、監督が話したような斬新な映像を盛り込んだ「マトリックス」は、前述の通り空前の大ヒット。もし自身が「マトリックス」を選んでいたら? ウィル・スミスは冷静に分析している。
「もし俺が出ていたら、つまり俺は黒人だから、(ローレンス・フィッシュバーンが演じた)モーフィアスは非黒人になっていただろう。ヴァル・キルマーを考えていたんじゃないかな。きっと俺はあの映画を無茶苦茶にしただろうから、みんなの願いをかなえたってわけだ!」
なお、結果的に主人公ネオを演じたキアヌ・リーヴスと、モーフィアス役ローレンス・フィッシュバーンを、ウィル・スミスは「パーフェクト」と評している。
なお、ウィル・スミスは「メン・イン・ブラック」の出演オファーも、「エイリアン映画の男」と呼ばれたくないとの理由から、一度は断っていたことを告白。このときはプロデューサーのスティーヴン・スピルバーグの説得により翻意、その後も三作目まで出演を続けている。
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