米ウォルト・ディズニー・カンパニーが、新型コロナウィルスの影響で2万8千人もの従業員を解雇することがわかった。
[PR]The Hollywood Reporterによると、ウォルト・ディズニー・カンパニーにある4つの主要な事業部門の1つである“ディズニー・パークス・エクスペリエンス・プロダクツ”は9月29日、エクスペリエンス、プロダクトの区分に渡る従業員2万8人を解雇することを明かした。
現在世界のディズニーランドのうち、フロリダ、パリ、上海、日本、香港のテーマパークは入場制限を設けつつも再開することができている。しかし米カリフォルニア州アナハイムのパークは今でも閉鎖されたまま。同社は、長期化するアナハイムの休園とその他のパークの定員制限を解雇の理由に挙げている。
テーマパーク部門のジョシュ・ダマロ会長は従業員に対し直々にメッセージ。「チームの皆様へ」と書かれた手紙には、今回の決断が苦渋のものであったこと、パンデミックを理由にチームの規模を縮小せざるを得ない状況になっていることが説明されている。
ダマロ氏のメッセージ一部抜粋
「ご想像の通り、このような大規模な決断は簡単なことではありません。 この数ヶ月間、当社の経営陣は、誰もが会社から切り離されることを避けるために、たゆまぬ努力を続けてきました。 経費の削減、設備投資の停止、キャストの解雇、福利厚生の維持、業務の効率化などを行ってきましたが、このような限られたキャパシティの中で、全従業員を維持することはできません」
「この行動をとることは心が痛むことですが、COVID-19の長期化する事業への影響(物理的な距離の必要性やパンデミックの持続期間に関する継続的な不確実性を含む)を考慮すると、これが唯一の実行可能な選択肢となります」
「今回の決定により影響を受けることになる方々には、これまで当社とお客様のために尽力してくださったすべてのことに感謝します。 パンデミックがいつ終わるかわかりませんが、私たちは回復力に自信を持っていますし、できるときにはキャストや従業員をお迎えできることを願っています」
東京ディズニーランドとディズニーシーは7月1日、新型コロナウイルス感染拡大による約3カ月間の休園を経て、営業を再開した。その際、感染防止策ととしてマスクの着用や入場制限、ソーシャルディスタンスの確保や手指衛生等の対策を徹底している。