2017年5月、英マンチェスターにて行われた歌手アリアナ・グランデのコンサート会場で起こった自爆テロ。この犯人がテロを起こす数年前から、要注意人物として監視カメラに18回も映っていたことがわかった。
2017年5月22日、世界ツアー「デンジャラス・ウーマン・ツアー」を行っていたアリアナ・グランデが、イギリスのマンチェスターにあるマンチェスター・アリーナにて公演を開催。そのコンサート直後にテロ組織による自爆テロ事件が起き、22人が死亡し、500人以上が負傷するという悲惨な事件となり、世界に衝撃が走った。
今回New York Postによると、この自爆テロの犯人であったサルマン・アベディは、アルカイダやISISとつながりがあることを理由に、2017年にテロを起こす以前から要注意人物として認識されていた。最初に国が彼を要注意人物と認識し始めたのは2014年。イギリスのセキュリティ・レーダー「MI5」には、2010年以降合計で最低18回も映っていたことがわかった。
アベディは2015年、テロリストが収監されている刑務所に最低2回は面会に行っていたこともわかっていた。さらに2016年にはイスタンブールに渡航している。ここは過激派がシリアにあるISIS本部に入るための入り口として知られているため、国が彼を見張っていたという。
2016年の中頃、アベディを徹底的に捜査するべきだといった意見も出されたが、これの決定は2017年の5月31日まで延期となった。この期限の9日前に、アベディはアリアナのコンサート会場で自爆テロをはかり、8歳の子供を含む22人の人々の命を奪ったのだ。
要注意人物とされているにもかかわらず、テロ当日はセキュリティーがとても甘かったとも報道されている。
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