人気俳優のジム・キャリーが、11月に行われる米大統領選挙にドナルド・トランプ大統領の対抗馬として出馬しているジョー・バイデン氏に扮し、皮肉たっぷりのコメディを届けた。
10月3日のSNL新シーズン
11月に行われる米大統領選挙に、ドナルド・トランプ現大統領の対抗馬として民主党から出馬しているジョー・バイデン。俳優やアーティストなど、著名人からの支持があついバイデン氏だが、今回人気俳優のジム・キャリーがバイデンに扮しコメディ番組「サタデー・ナイト・ライブ(SNL)」のコントに出演。ドナルド・トランプ役は、以前からトランプものまねで知られている俳優のアレック・ボールドウィンだ。2人は先日実際に行われた2人の討論会を面白おかしく再現した。
このコントでアレック・ボールドウィン扮するトランプ大統領は、司会者から紹介もされていないのに喋り出す。そしてジム・キャリーが演じるジョー・バイデンがついに登場するのだが、サングラスをしかなりファンキーな雰囲気。トランプとの教壇の距離をメジャーで測ると、ソーシャルディスタンスがきちんと取られていなかったようで少し机を離す。
バイデンが「つまりこういうことです・・・」少しでも喋ろうとすると、すぐに「いや違う」「お前がいう事は全てNoだ」などと遮るトランプ。本物の討論会を風刺している。あまりにも遮られるので、うっかりと放送禁止用語を使いそうになるバイデンだが「ダメだ!これではトランプの思惑通りになってしまう!」などと独り言をいい、自分をコントロールする。
またトランプは「犯罪者はそれなりの罪をつぐなう必要がある。例外はない」と話すが、司会者に「あなたの脱税は?」とつっこまれると、トランプは即座に「例外は必要だ!」と意見を180度変えるなど、笑いどころ満載だ。
嫌気がさしたバイデンは、心を落ち着けるアプリ「Calm」をおもむろにだし、「ワン・ダイレクション」メンバーのハリー・スタイルズの語り掛けを聞き、瞑想するシーンも。
またバイデンが副大統領候補に指名しているカマラ・ハリス(マーヤ・ルドルフ演)も登場。「ふたりともやめなさい!」とまるで母のようなキャラで登場。「ドナルド、私を見なさい。あなたは私のジョーをこんな風に扱っちゃだめ。いい子なんだから」とさとす。さらには「今夜学んだことはひとつ。アメリカは女性大統領が必要!」と、ちゃっかり自分の野心もアピールする。
最後にまたトランプに遮られてしまったバイデン氏。しかしトランプは急に時が止まったように動きが固まる。なんとバイデンがリモコンを操作し、トランプを一時停止してしまうのだ。バイデンは「はぁ、僕たちは休憩が必要だよね。彼の声を1秒でも聞かなくて済むって最高だ」「トランプのいない瞬間に浸ろう」と語り笑いを取った。
トランプを演じたアレックも、バイデンを演じたジムも、トランプを痛烈に批判している著名人のひとり。このコントは笑い以上に、彼らからのメッセージも込められているようだ。