俳優のハリソン・フォードが、新型コロナウイルスのワクチンの治験ボランティアを募集する呼びかけを行なっている。
先日、「My Reason」というタイトルでYouTube上に公開された動画にて、様々な背景、民族、職業の人々が、なぜ新型コロナウイルスワクチンの治験に参加したのかを語った。その中には看護師として、より医療分野に貢献したいという声もあれば、スーパー店員の、お客様に安全に食品を提供できるようにしたいという声もあった。
専門家によると、アメリカ国内だけで数百万人もの人々が感染し、20万人以上もの命を奪った今回のパンデミックは、安全で効果的なウイルスが開発されることで落ち着くだろうとみられている。
今回YouTubeに公開されたこの動画は、映画制作会社Skydance MediaのCEO、デヴィッド・エリソン氏によってプロデュースされたもので、ハリソン・フォードはそのナレーションを務めた。
【動画】My Reason
治験ボランティアにはすでに50万人以上の人々が名乗りを上げているが、まだまだ足りていないのが現状だ。
フォードは動画の中で、「多くのアメリカ国民のため、安全で効果的なワクチンを開発するには、さらに100万人以上のボランティアが必要だ」とし、「ワクチン治験には、さまざまな人種、地域、体調の人々が参加することが必要だ。我々の人生において、もっとも重要な試みの1つなのだ」と訴えた。
デヴィッド・エリソン氏は記者発表にて「ワクチンは政治利用されるものではない」と語り、「ウイルスに打ち勝つための科学的な試みだ」の付け加えた。
なお、アストラネカやジョンソン&ジョンソンなどの製薬会社が開発したワクチンはすでに第3段階目の治験に入っているとされている。治験は現在のところ、2021年3月まで続けられる。
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