NEWS

オーストラリア在住のクリス・ヘムズワース、妻エルサ・パタキーとともに絶滅の危機に瀕しているタスマニアデビルを3千年ぶりに自然へと放す[動画あり]

クリス・ヘムズワースとエルサ・パタキー NEWS
クリス・ヘムズワースとエルサ・パタキー(YouTubeより)

マーベル・シネマティック・ユニバースのマイティ・ソー役で知られる人気俳優のクリス・ヘムズワースが、妻で女優のエルサ・パタキーとともに自然保護団体「オージー・アーク」に参加し、タスマニアンデビルを自然へと放った。

タスマニアデビルといえば、「可愛い悪魔」として人気の小動物。オーストラリア本土にはかつてタスマニアデビルが生息していたが、ディンゴや人間などの肉食動物が絶滅させてしまった。何千年もの間、タスマニア島に追いやられていたこの種は、悪魔顔面腫瘍病(DFTD)と呼ばれる伝染性の癌に冒され、またしても大打撃を受けた。1996年には、その数はかつての分布のわずか10%にまで減少してしまったのだ。

そんな絶滅の危機に瀕しているタスマニアデビルを3,000年ぶりにオーストラリアに再導入するため、保護団体「オージー・アーク」の活動にクリスとエルサは参加。ニューサウスウェールズ州の野生動物保護区にてクリスは「僕たちはデビルを捕まえるために、いくつかのトラップを設置した。そして、それを野生に放すんだよ」と7Newsシドニー特派員に説明した。

現在、タスマニアには約25,000匹の野生のタスマニアデビルが生息しているが、オージー・アークは過去10年間、絶滅危機にある動物の保護に取り組んできた。飼育下では、2011年に44匹だった観察グループを、現在では200匹以上に増やすことができたと言う。最近では、合計26頭をオーストラリアに放った。世界野生生物保護協会の会長であるドン・チャーチ氏は、この取り組みを「地球上のすべての生命に利益をもたらすために自然のシステムを取り戻し、地球を再び野生化させる方法を示す驚くべき例」と絶賛した。

tvgrooveをフォロー!