新型コロナウイルスに感染したものの、5日には退院し、「強いリーダー」であることをアピールし続けているドナルド・トランプ米大統領。先日、療養中のウォルター・リード陸軍医療センター内でも多くの書類に目を通し、その1枚にサインする様子が撮影された。しかし目を凝らしてみると、その書類には何も書かれていないのだ。
この写真が公開されたのは土曜の夜のこと。新型コロナウイルスへの感染が確認され入院した2日目のできごとだった。
公開したのはドナルド・トランプ米大統領の長女イヴァンカ・トランプと次男のエリック・トランプ。イヴァンカ・トランプは写真を投稿したツイッターにて、「アメリカ国民のために働く彼のことを止められるものは何もない!」とコメントを添え、エリック・トランプが「選挙で選ばれた人みんながこんなふうに一生懸命働く人達であってくれればいいのに」と付け加えた。
If only all elected officials had this work ethic. @realDonaldTrump is a true warrior. I have admired this unrelenting drive my entire life. pic.twitter.com/oCwwjrUSJ2
— Eric Trump (@EricTrump) October 4, 2020
しかし、ネットユーザーたちの目はそう甘くない。彼らはすぐに、トランプ大統領が、何も書かれていない用紙の真ん中にサインをしていることに気づき、この写真が「やらせ」であると指摘したのだ。
BREAKING: The White House releases photos supposedly showing Trump working from Walter Reed Medical Center. As you can see, however, the President is merely signing a blank piece of paper with a sharpie.
We are living in North Korea. Kim Jong Un would be proud. pic.twitter.com/BC3NWK9WFp
— Dark Brandon (@DarkBrandon2020) October 4, 2020
さらに、航空関係の出版物で編集長をつとめているジョン・オストロワーはツイッターで、ホワイトハウスによって公開されたある2枚の写真について指摘した。撮影されているのは、別々の場所で異なる衣装を着て職務に励むトランプ大統領の写真だが、なんとわずか10分差で撮られているのだ。1枚目の会議室が17時25分、2枚目の職務室でも写真が17時35分に撮影されているという。
セキュリティー上の理由もあり、あえて白紙の書類で撮影したのかもしてないが、今回の騒動でトランプ大統領の健康状態や職務の実態など、思わぬ疑惑が噴出してしまったようだ。