今年の8月、がんのためこの世を去った『ブラックパンサー』などで知られる俳優のチャドウィック・ボーズマン。彼が出演したネットフリックスのオリジナル作品『ザ・ファイブ・ブラッズ』の監督、スパイク・リーは、チャドウィックが病に侵されていることを全く知らなかったのだという。
チャドウィックの遺作の一つとなった『ザ・ファイブ・ブラッズ』。本作の監督であるスパイク・リーは、Varietyとの新しいインタビューに登場。チャドウィックについて語った。スパイク・リーは東南アジアでの撮影中、チャドウィックが病気であることを知らなかったという。さらに、極端な気温とジャングルの中での撮影でも、チャドウィックは自分の病状について一切触れなかったそうだ。リー監督は、もしチャドウィックの病気を知っていたら、映画の中で彼に過酷なことをさせることはなかっただろうと語った。
「彼(チャドウィック)は元気がなかったように見えたが、私は彼ががんだったとは決して思わなかった。それは非常に精力的な撮影だった」「チャドウィックが私に言わなかったのは 、私に控えめにやってもらいたくなかったからでしょう。 私が知っていたら、彼にあんなことをさせなかった。彼を尊敬してるよ」とスパイク・リー監督は語った。
チャドウィックは、2016年にステージ3の結腸がんと診断されたが、病気のことは隠して仕事に打ち込んでいた。2017年のアメリカの伝記映画『マーシャル 法廷を変えた男』、ネットフリックスのオリジナル作品『ザ・ファイブ・ブラッズ』、新作映画『Ma Rainey’s Black Bottom(原題)』の撮影は、数え切れないほどの手術と化学療法の間に撮影されたのだという。
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