カナダ人のエンジニアが、あるモノを作り上げた。そのあるモノとは、第一作目が発表されて以降40年以上の間、ずっとファンが持ち望んだモノ、映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場する武器「ライトセーバー」だ。おもちゃではなく、ビームのように発せられる刃の部分も格納できるようになっている。
木曜、カナダ人エンジニアでありユーチューバーとしても活動するジェームズ・ホブソンは、自身が手がけるオンラインプラットフォーム「The Hacksmith」に1本の動画を投稿した。動画の中で彼は、彼とそのチームが開発に成功した本物ソックリのライトセーバーの裏側を明かしたのだ。動画は既に1300万回の再生数を記録している。
【動画】4000° PLASMA LIGHTSABER BUILD (RETRACTABLE BLADE!)
動画に登場するライトセーバーは、そのパワーを背中にせおったリュックサックから供給する。リュックサックと繋がった柄の部分からは、酸素とプロパンガスを混合させたものが安定的に発せられ、それが映画内で登場するライトセイバーと同じような「ビーム」になるのだ。発せられたビームはおおよそ2204℃もの高温となり、鉄でさえも容易に切り裂くことができる。
ジェームズ・ホブソンはさらに、ホウサンなど様々な要素を加えるだけで「ビーム」部分の色を変えられることも明かしており、ファン達にとって自分のお気に入りキャラクターのライトセーバーをつくることができるようになっているという。
今回のように、リアルなライトセーバーの開発はホブソンにとって初めてのことではない。これまでにもよりリアルに近づけるべく試作を繰り返し、そのたびにオンライン上で公開してきたが、ファンからの「これじゃない」との批判も多かったそうだ。
ホブソンは動画内で、「今の時点で本物に限りなく近いライトセーバーをとうとう作り上げたよ。もちろん、テクノロジーを駆使してのものだ。見た目はもちろん、音や温度まで。もうこれは『ライトセーバー』だよ」とコメントしている。