人気ボーイズ・グループ ワン・ダイレクションのメンバーで、現在ソロアーティストとして活躍しているナイル・ホーランが、仕事がなくなってしまったツアースタッフたちのための、資金調達ライブを開催することを発表した。
ナイル・ホーランといえば、今年3月に新アルバム「ハートブレイク・ウェザー」をリリース。そして4月からはアルバムを引っさげ、6ヵ月に渡る北米ツアーを開催することを予定していたが、新型コロナウイルスの影響により、無期限で延期となってしまっている。
ツアーがなくなってしまったことで、多くのツアースタッフが仕事を失ってしまっている。そんな彼らのためにナイルが立ち上がった。
ナイルは、11月7日に一夜限りのチャリティー・コンサートを開催することを発表したのだ。
ナイルはSNSで、歴史あるコンサートホールロイヤル・アルバート・ホールに一人入っていく動画を公開。この動画でナイルは「11月7日に、ロンドンの伝説的なロイヤル・アルバート・ホールから一夜限りの特別なライブストリーミング・ショーを行うよ!全収益はツアー・クルーと、『We Need Crew』救済基金に寄付されます。チケットは10月16日(金)から販売開始です」と発表した。
I’m sooo happy to share that I’ll be playing a special one-off livestream show from London’s legendary @RoyalAlbertHall on Nov 7 ! All profits will be shared between my touring crew and the #weneedcrew relief fund. Tickets go on sale this Friday Oct 16 https://t.co/huqxTnNPHt pic.twitter.com/e3F7aR2dQZ
— Niall Horan (@NiallOfficial) October 13, 2020
さらにナイルはBBCのインタビューで「ぼくのステージ・マネージャーは現在建築現場で働いています」「そして別の2人は、テスコ(小売店)やセインズベリーズ(スーパー)で働いているんです」「ツアーがなければ彼らには仕事がありません。彼らは取り残されてしまっているんです」と、厳しい現状を明かした。
"It's just going to be beautiful, I can't wait to do it"
Singer Niall Horan will play a one-off live streamed show to raise money for members of his road crew – who he says have been "left behind" by the Covid-19 pandemichttps://t.co/J05HmvQ0lB pic.twitter.com/dhaQOsErV1
— BBC News (UK) (@BBCNews) October 14, 2020
彼らを救うために、資金調達のコンサートのアイディアが思いついたというナイル。十分な資金を調達するためには6~7万枚のチケットを販売することを望んでいるとも明かしている。
またコンサート当日は、もちろんチケットを購入した人だけがオンラインで視聴でき、実際の会場への立ち入りは禁止。コンサート終了後のオンデマンド配信などは予定していないという。
新型コロナウイルスの影響により、今年コンサートを予定していたほぼすべてのアーティストが延期や中止を余儀なくされてしまっただけに、ナイルのアイディアと行動は彼らを救い、さらに他のアーティストたちへも影響を与えるに違いない。