人気ファンタジー映画『ハリー・ポッター』シリーズにて、モリー・ウィーズリーを演じた英女優のジュリー・ウォルターズ(70)が、ガンを患ったことをキッカケに女優業から引退を考えていると明かした。
『ハリー・ポッター』シリーズ以外にも『リトル・ダンサー』や『マンマ・ミーア!』シリーズ、『メリー・ポピンズ リターンズ』など大作に出演してきたジュリー・ウォルターズ。しかし彼女は2018年に腸ガンのステージ3と診断され、化学療法や手術を必要とした。懸命な闘病の結果、彼女は現在ガンに打ち勝った。
今回、ジュリーはThe Times誌に対し「私はガンに対して、少し変なリアクションをした。心の一部では『なんてこと!ガンになってしまった!』ってショックを受けた。でも別のところで(ニッコリと笑いリラックスした様子で)『ああ、もう仕事しなくていいんだ。このランニングマシーンから降りていいのね』っていう気持ちもあって。私は本当に仕事に忙しかったから、ガンは“何もしなくていい”という良い言い訳だった。ガンが全てを変える。だから大きく解放された気持ちもあったの、変なことだけどね。でも私を止めてくれる何かを必要としていた」と、ガンと診断された際に奇しくも少し安堵したと明かした。
また女優業に専念していたジュリーは、ガンの原因となったのも仕事なのではと考えたそう。「腫瘍内科医に『なんでガンになったと思う?』って聞かれたとき、最初に頭に浮かんだ原因は女優業。私の仕事の仕方。のめり込まなくちゃいけないタイプだから。本当にストレスが多いの。全ては批判され、他人によって判断される。俳優はストレスフルな仕事だよ。仕事期間中は眠れないし、健康に良くなかった」と、仕事に相当プレッシャーを感じていたと話した。
ガンが全てを変えたと話すジュリー。女優を引退することについては「ありえないとは言えない」と率直に語る。
「手術が終わって将来の事を考えていたんだけど、『もう仕事をしたくない』って思った。でも『マンマ・ミーア!』の続編なら話は別だよ!(笑)」
『マンマ・ミーア!』の第三作目のウワサも出ている現在。ジュリーは充分に休養を取り、またスクリーンで元気な顔を見せてくれるだろうか。