『君の名前で僕を呼んで』などで知られる人気俳優のティモシー・シャラメ。彼が主演を務める予定だったボブ・ディランの伝記映画がお蔵入りになりそうだ。Daily Mailが報じている。
今年の1月ごろ、「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100人のソングライター」において第1位を獲得したボブ・ディランの伝記映画が始動したとVarietyで報じられた。その時点では、ティモシー・シャラメが交渉下にあった。さらにはティモシーが、ギターの練習もしているという報道もあった。
監督はマット・デイモンとクリスチャン・ベイルが主演を務めた『フォードvsフェラーリ』でもメガホンを取ったジェームズ・マンゴールド。ボブ・ディランの伝記映画では、彼がフォーク・ミュージックのアイコンになるまでの道のりを描くとされていた。
そんな中、Daily Mailの新たな報道によると現在、本作の企画が中止になっているという。新型コロナウイルスの感染拡大が主な原因とされている。本作で撮影監督を務めるフェドン・パパマイケルが、ネットフリックス新作映画『シカゴ7裁判』のプロモーションで、Coliderのインタビューに応え、その時、このボブ・ディランの伝記映画のプロジェクトは「現在進行形ではない」と明らかにしたのだ。
フェドンは、「(企画は)死んだとは思わないけど、このコロナの時代の映画は、大変なんだ。小さなクラブで時代物の衣装を着たエキストラがたくさんいるからね。ヘアメイクもたくさんしなければならないし。次のプロジェクトは『インディ・ジョーンズ5』なんだ」と語った。彼の次のプロジェクトはボブ・ディランの伝記映画でないと明らかにしたことで、この企画はお蔵入りしてしまう可能性が十分に高くなってしまった。この映画が作られるかどうかは、新型コロナウイルスの終息にかかっているだろう。