2010年10月31日に初めて放送されてから10年。ドラマ「ウォーキング・デッド」は、ホラードラマの金字塔であり続けた。ハラハラドキドキする展開や「おいおい、ウソだろ!?」と声に出してしまようなストーリーに多くの人が引き込まれ、話題のタネになったことだろう。
「ウォーキング・デッド」10周年を記念して、ドラマの撮影秘話を振り返ってみるのはいかがだろうか。
視聴者数はどのくらい?
製作スタッフは当初、素晴らしいドラマが出来上がったという自信はあったものの、どれほどの人に受け入れれられるかについては、全くわからなかったという。昏睡状態から目覚めた主人公リックが子供のゾンビを撃ち殺すという衝撃的なシーンから始まったシーズン1は、1週間に平均で520万人もの人々が視聴していた。
エグゼクティブ・プロデューサーのゲイル・アン・ハードは2010年、Entertainment Weekly誌の取材に対し、「正直に言うと、あなた方の記事の影響だと思っているわ」と語り、「『ゾンビもの』って聞くと、それだけで避けてしまう人はたくさんいると思うの。でも、その予想をはるかに超える魅力を持つ作品なのよ」と続けた。
また、主人公を演じたイギリス人俳優アンドリュー・リンカーンは当時「最初に概要をもらった時、タイトルを見て『素晴らしい』って思ったんだ。さらに製作スタッフに『フランク・ダラボン』と『ゲイル・アン・ハード』の名前があって、『ゾンビ・サバイバル・ホラー』って書かれていて。思わず二度見したよ。『マジで!?』って」と当初の心境を語っている。
過酷な撮影環境
「ウォーキング・デッド」はもちろんフィクションだ。しかしキャストや製作スタッフは、湿度の高い南部地域の変わりやすい天候や、蚊による被害と戦いながら、なんとか作品を仕上げていた。
ダリル・ニクソン役を演じたノーマン・リーダスは、2013年に対応したインタビューにて「なかなか厳しい仕事だったよ。暑さや虫と戦いながら、なんとかやっている。ドラマに参加した人達は皆途中で『何だよこれ!外は気温が50度近いじゃないか!』って音を上げそうになるんだ」と語った。
さまざまな撮影裏話がある「ウォーキング・デッド」。シーズン10は当初4月に放送される予定だったが延期され、10月4日にようやくスタートした。シーズン11の製作も進んでおり、今後の展開がますます楽しみだ。