映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』『ファンタスティック・ビースト』など出演で知られる俳優のジョニー・デップが、英メディア「ザ・サン」誌を名誉棄損で起訴した裁判で敗訴が確定したことがわかった。各メディアが伝えている。
今回の裁判は、ジョニー・デップが、英メディア「ザ・サン」誌が彼の事を「妻を殴る者(Wife Beater)」と表現したことを受け「事実ではない」とし、名誉棄損で告訴したもの。今年7月7日よりイギリスのロンドンにある王立裁判所にて裁判が行われていた。
The Guardianによると、王立裁判所は現地時間11月2日の朝10時、ジョニーの訴えを却下するとオンラインで発表。7月後半に最後の弁論が行われてから、3ヵ月以上も経ったあとの結果であった。
裁判官であるジャスティス・ニコール氏は「原告(ジョニー・デップ)は名誉棄損の訴えを立証することに失敗した。被告(ザ・サン誌とそのグループ会社)は、彼らが出版した言葉は実質的に事実であることを証明しました」「被告(ザ・サン)が基準とした14の事件の詳細を検証し、同時に原告(ジョニー)提出した証拠を熟考しました。この結果、議会は被告側に完全に正当な理由があることとします」と判決で語ったという。
7月の裁判では、ジョニーの元妻で女優のアンバー・ハードが彼のドラッグ使用歴や暴力に関する様々な証拠を提出。コカイン、酒、薬箱がテーブルの上に並べられているものや、またジョニーが床に横たわっている写真や、彼がアイスクリームまみれになり眠っている写真なども公開していた。
Amber Heard shows photos of Johnny Depp’s lunch- whisky and four lines of coke, then passed out on floor. pic.twitter.com/LBNPNY1Kq6
— Mike Sington (@MikeSington) July 8, 2020
Picture of Johnny Depp asleep and covered in ice cream emerges in court https://t.co/xUljphRW78 pic.twitter.com/N0lveugTqX
— New York Post (@nypost) July 13, 2020
一方でジョニーには、元妻ヴァネッサ・パラディスや元恋人のウィノナ・ライダーらが「ジョニーが暴力をふるうなどあり得ない」といった旨の、全面擁護をする発言もしていた。
今回対ザ・サンの裁判は敗訴となったジョニー。9月には元妻アンバーが、ジョニーに対し「人生を破滅させられた」とし、新たに1億ドル(約106億円)で提訴したとも報道されている。