人気SFシリーズ『スター・ウォーズ』の続3部作にて、黒人俳優として初めてメインキャラクターのフィン役に抜擢されたジョン・ボイエガ。しかし彼は以前、「黒人キャラクターは実質的に脇役に追いやられた」とディズニーを批判して注目された。そんな中、今回ジョンがディズニーと“正直な話し合い”をしたことを明かした。
ジョン・ボイエガは9月、GQマガジンのインタビューにて「プロジェクトに参加できたとしても、全てが思うようにできるとは限らない」と語り、「ディズニーは、黒人キャラクターをすごく重要な役割を担う存在であるかのように宣伝するけど、実際の作品内では脇役に追いやられている。率直に言って、それはよくない」と告白した。
最新の『スター・ウォーズ』シリーズでは唯一の黒人キャラクターであるフィンを演じたボイエガは、当初は最新作のキーとなる人物として紹介され、2015年に公開された『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』では自身のライトセーバーまで手にしている。しかし、作品が進むにつれて、唯一のアジア系俳優であるケリー・マリー・トランとともに存在感のないキャラクターになってしまっているのだ。
今回ジョンはThe Hollywood Reporterに対し、9月のインタビュー後に「ディズニーのエグゼクティブから連絡があり、話をした」と明かした。
このエグゼクティブとの会話について「とても正直で、全てがクリアな会話ができた。彼ら側の観点からの説明がたくさんあった。向こうは、僕が体験したことを説明する機会も作ってくれた」と、本音で語り合えたと語ったジョン。
さらにジョンは有色人種の俳優たちは、カメラの前でもそうでなくても、環境を変えるために希望を持ち声をあげていくべきだと話し、「僕のように自分のキャリアにとてもオープンな人が、次世代の撮影監督やプロデューサーになりたい人達の希望になるといいなと思っている。こういった(人種差別への意見など)の会話が、タブー視されすぎないことを願っているよ」と語った。