1980年代の人気SF映画『バック・トゥ・ザ・フューチャー』など出演で知られる俳優のマイケル・J・フォックス(59)が、先日発売した自伝本の中で俳優業を引退すると発表した。
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の第一作目は、1985年に公開されるやいなや社会現象となり大ヒット。今でもコアなファンが多くいる作品だ。その後第二作が1989年、第三作が1990年に公開された。
しかし1990年頃、ちょうど『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3』の撮影中から身体の不調が見られるようになり、30歳の時、パーキンソン病と診断された。その後も病を隠しながら、自らプロデュースに参加し主演も務めたテレビドラマシリーズ「スピン・シティ」などに出演を続けるが、1998年に病気を公表。2000年には、同作を降板し俳優活動から一時退いたが、その後少しずつ復帰した。また現在は執筆活動もしていた。
彼は11月17日に4作目となる自伝本「No Time Like the Future: An Optimist Considers Mortality」を発売。その中でマイケルは「時間というものは、全てに流れている。そして私にとって、12時間働き、7ページものセリフを覚えることは、もう過去の事だ」と書いている。
さらに「少なくとも今は・・・私は2度目の引退をします。これは変わるかもしれない、全ての物事は変わるから。でももし今回が私の俳優業の終わりだとしたら、それはそれです」と、2度目の引退を宣言した。しかし今後の復帰の希望も残している。
マイケルはこの著書の発売日、ツイッターに動画を投稿。そこで彼は「ついに出たよ。ゲットして、読んで、楽しんでね。感謝」と、しっかりと自分の言葉で話している。
It's No Time Like the Future day! Can't wait to hear what you all think of the book. https://t.co/A5mB7T1bJf #NoTimeLiketheFuture @Flatironbooks @headlinepg pic.twitter.com/GM3EscAUZ2
— Michael J. Fox (@realmikefox) November 17, 2020
この本にはマイケルのパーキンソン病との闘いや、キャリアのアップダウンなどが詳細につづられている。またThe Hollywood Reporterによると上記以外にも彼のアルコール問題にも触れているそう。
マイケルは1988年に女優のトレイシー・ポランと結婚し、子供は長男のサム、双子の娘スカイラー・フランシス、アクイナ・キャスリーン、三女のエズメ・アナベラの1男3女をもうけた。彼はもう一人子供が欲しかったが、妻トレイシーはマイケルの飲酒問題を理由にこれを躊躇したという。著書には「一晩飲んでソファーでビールをこぼしながら寝ていた時、目が覚めたらトレイシーが僕の近くに立っていた。彼女はシンプルに『これがあなたのしたいこと?』と聞いてきた」と書いてある。
その後アルコール依存症のリハビリプログラムに参加したというマイケル。「自分の新しい病気(アルコール中毒)を受け入れることができた。でもお酒から手を離しても、パーキンソン病は一生私に付きまとう」と辛い心境も書かれているという。
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こういった彼の病気への恐れや精神的落胆は、新しい著書「No Time Like the Future」に書かれている。この作品はパンデミックの間にほぼ書かれたといい、彼の闘病初期や克服、見えない将来への不安などが赤裸々に記されている。
またマイケルは今年2020年12月4日(金)~12月6日(日)の3日間にバーチャルで開催される「東京コミコン2020」(オンライン会場:Tokyo Comic Con World)セレブエリアにて行われるバーチャルサイン会への参加ゲストとして出演が決定している。
【東京コミコン 2020 オフィシャルサイト】
https://tokyocomiccon.jp/