大人気ファンタジードラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」が終了してから1年以上が経つが、いまだに新たな事実が明らかになっている。
先日、監督を務めたジェレミー・ポデスワがインタビューに応じ、主要キャストの1人デナーリス・ターガリエン役を演じたエミリア・クラークに驚かされた、あるエピソードを明かした。
何と彼女は、作品内に登場する架空の民族ヴァリリア人の言語で語られるセリフをわずか10分で覚えたのだという。
エミリア・クラーク演じるデナーリスが、彼女を裏切る計画を立てた3人の貴族の内の1人を処刑するよう命じるシーンでのことだった。しかし当初このこのセリフは英語で書かれていたのだという。しかしショーランナーのデイヴィッド・ベニオフとダン・ワイスがヴァリリア人の言語の方が良いと判断したことから、急遽変更となったのだ。異なる言語で話すとなると、最低でも1カ月は準備期間が必要だが、エミリアはこれをわずか10分でこなしたのだった。
ジェレミーは当時を振り返り、「本来であれば入念な準備が必要だし、役作りも必要だ。特に男を処刑するという場面においては、エミリアの1人芝居となるシーンも多かった」と語り、「ぼくはエミリアのところへ行って、『無茶なおねがいだということは分かってるんだけど、ヴァリリア語で話してもらうことはできるかい?』ってたずねたんだ。すると彼女は、『ええもちろんよ。できると思うわ』って返してくれて。ぼくは思わず『本当かい!?』って聞き返してしまったよ。彼女はそれから過去のヴァリリア語のセリフを少し振り返って、10分後に戻ってきたと思ったら、1人芝居を見事に成功させたんだ」と付け加えた。
エミリアの女優魂に感銘を受けたジェレミーは「あんな難しいチャレンジを引き受けてくれたエミリアに、心から拍手を送ったよ。すばらしい作品にしてくれた」と感謝の言葉を述べていた。