マイリー・サイラスの妹で歌手のノア・サイラスが、自身のSNS上で人種差別ともとれる表現を使用してしまったことを謝罪した。
ノア・サイラスは先日、インスタグラムに1枚の写真と、それを支持する意思を表明したメッセージを投稿した。その写真とは、歌手のハリー・スタイルズがヴォーグ誌に登場した際のもので、当時の彼の衣装が物議をかもしていた。
男性ソロ歌手として初めてヴォーグの表紙を飾ったハリー・スタイルズは、ドレスの上にグッチのジャケットをはおっていたのだ。性別を意識させないそのスタイルに、黒人女性コメンテーターのキャンディス・オーウェンズが反応。「男らしい男を連れてきて」とコメントしたのだった。
これに対しノアは、インスタグラムのストーリーに投稿したハリーの写真に「彼はどんな女性よりも素敵にこのドレスを着こなしているわよ。あなたみたいな“nappy”なんかよりずっとね」とコメントを添えた。
この「nappy」という単語は黒人特有の髪質を表しており、歴史的に侮辱的な表現とされている。このことから、ノアの投稿には多くの批判が殺到。あるツイッターユーザーは、「白人はいい加減、こんな表現を使うのはやめた方がいい。意味もよくわかっていないくせに、かっこいいからって理由で使っているんだから」と苦言を呈していた。
今週初めには、ハリー本人もこの騒動に反応。最新のVariety誌に掲載された写真に「男らしい男を連れてきて」というフレーズを引用して使用しており、他にも多くの有名人たちが「生きたいように生きればいい」とハリーを支持する姿勢を見せている。
またハリーの実母であるアン・ツイストは出演したテレビ番組で、「自分が着たいものを着ればいいのよ」と語り、「私自身がヒラヒラした洋服が好きでハリーにも幼い頃から着せていたから、それが影響したのかもしれないわね」と付け加えていた。