大ヒットゲームシリーズ「モンスターハンター」の待望のハリウッド実写映画化『モンスターハンター』。ミラ・ジョヴォヴィッチが主演を務め、監督・脚本はミラの夫で、『バイオハザード』シリーズで知られるポール・W・S・アンダーソンということもあり、期待の声が高まっている。しかし一方で、ある理由が原因で中国から猛反発を受け、なんと中国の劇場公開2日後に上映中止となった。ScreenRantが報じている。
『モンスターハンター』予告編↓
『モンスターハンター』は、日本やアメリカより一足早く2020年12月3日に中国で公開された。中国の主要都市では数多くの映画館がオープンしており、さらにはファンタジックな物語への関心が高い中国がプロモーションに最適な場所であると考えられたのが理由とされている。アンダーソン監督は、中国のテクノロジー企業であるテンセント・ピクチャーズ社と協力して本作を配給している。
それにもかかわらず『モンスターハンター』は猛反発を受けてしまう事態へと発展した。アナリストのダニエル・アフマド氏によると、ふたりのソルジャーの会話の中に「Chinese, Japanese, dirty knees(中国人、日本人、汚いひざ)」という英語圏で昔に使われていたダジャレを連想させるシーンがあったと言う。これが人種差別的なフレーズであると非難された。
問題となったシーン↓
これにより、中国のオーディエンスによる否定的なレビューがSNS上に殺到。なんとそのレビューは映画関連サイトだけでなく、ビデオゲームもネガティブな評価が殺到している。
One of the unfortunate review bombing events, outside of Chinese platforms, took place on Steam under the Monster Hunter World page.
Nearly 2,000 negative reviews were left for the game, calling out hypocritical attitudes towards racism and criticising the movie for the scene. pic.twitter.com/Kc1wTKn4RR
— Daniel Ahmad (@ZhugeEX) December 5, 2020
その結果、『モンスターハンター』は公開からわずか2日後に中国の劇場で上映中止になった。カプコンアジアは、ゲーム会社が映画化の制作に関与していないことを中国のファンに保証する声明を発表している。
『モンスターハンター』はアメリカではクリスマス、日本では、2021年3月26日(金)に公開が決定している。