2006年から2011年までディズニー・チャンネルで放送され、ティーンの間で絶大な人気を誇ったテレビドラマ「シークレットアイドル ハンナ・モンタナ」。このドラマで主演をつとめ、現在28歳になる女優で歌手のマイリー・サイラスが、この作品によって自分の人生に与えられた大きな影響について語った。
当時若干13歳だったマイリー・サイラスは、このドラマへの出演をきっかけに歌手としても女優としても一躍脚光を浴びることになる。その中にはもちろん苦労もあったようだ。
先日「Rolling Stone」誌のインタビューに答えたマイリーは、「ハンナの存在は、私の人生よりもはるかに大きなものになっていった。それに追い付かなければいけなかったの。私自身がどんなにがんばっても、『ハンナ・モンタナ』の成功には追いつけないような気がしていたの。だって、ラッパーのリル・ナズ・エックスは、私の父のビリー・レイ・サイラスのことをこのドラマを見て初めて知ったくらいなのよ。それで歌手を目指したんだって」と語り、「これが本当に起こった話なの。ちょっと風変わりなアイドルの成長物語が、リル・ナズ・エックスという少年の人生を変えるほどの影響を与えたの」と続けた。
しかし「ハンナ・モンタナ」としての活躍以降、マイリーは常に「ピュアな少女であること」を求められ、髪型や行動に制限をつけられることに疑問を持ち始めたという。シンデレラ・ストーリーのようなヒットの裏で、マイリーの私生活は悪化していった。
マイリーは当時について、「これまでの人生で一番大きく道を踏み外していたと思う」と語り、「当時のことはあまり詳しく話したくないんだけど、今はとにかく常に100%目を覚ました状態でいられるようにお酒をやめているの。自分自身のバランスをとること、無理をしないことを知っていたら、こうはならなかったと思う。これまで、お酒やドラッグに頼ってもなりたい自分にはなれなかった。あれは私の人生には必要なかったのよ。どう考えてもね」と付け加えた。
なお現在、マイリーは健康的な生活を送っており、「これまでで一番調子がいい」と語っていた。