人気ドラマ「glee／グリー」のキャストが、今年7月に水難事故で亡くなった共演者のナヤ・リヴェラについてインタビューで口を開いた。
ナヤ・リヴェラは、今年7月8日に、現在5歳の息子ジョージー君と共に、アメリカ・カリフォルニア州ヴェンチュラ郡にあるピルー湖へ旅行に出かけた。ナヤとジョージー君は湖でボートを借りて遊泳を楽しんだが、その後ナヤだけが行方不明になった。捜索の結果、7月13日の朝に湖からナヤの遺体が発見された。のちにジョージー君は、ナヤが水中に姿を消す前に、腕をあげて助けを求めるために叫んでいたと証言している。
ナヤは生前、毎年クリスマスになると「Snixxmas」を含むチャリティを積極的に行っていたという。ナヤが亡くなってしまった今年、「glee」のキャストであるヘザー・モリス、アンバー・ライリー、ジェナ・アウシュコウィッツ、クリス・コルファー、ケビン・マクヘイルらキャスト陣はナヤのこれまでの功績をたたえ、彼女の代わりとなり同チャリティを呼びかけた。寄付金は、ナヤ・リヴェラも寄付を行なっていたロサンゼルスにある非営利団体「Alexandria House」に贈られ、女性や子供たちに安全な住居を提供する活動に使用される。
そんな中、ケビン・マクヘイルとジェナ・アウシュコウィッツの２人は、ET誌の独占インタビューにオンラインで登場。ジェナは「嘘はつかない。この5か月は・・・パンデミックのピークの中で友人を失って・・・悲劇と絶望だった」と、苦しい心境を告白。「ナヤの死は本当に衝撃だったし、心からショックだった。今でもつらいし、彼女のことを考えない日はないです」と語った。
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ナヤが亡くなる前も、彼女とよく連絡を取っていたというケビン・マクヘイルは「キャストはみんなお互い支え合って、この悲劇に対応しようとしています。このような悲劇は僕たちにとって数回起こっている」と、過去に亡くなったキャストのコーリー・モンテースやマーク・サリングのことも振り返った。
ケビンは「何回も悲劇が起こっているからといって、決して楽になるわけじゃない。特に今回のような予測不可能な悲劇は・・・キャストたちはとても親しいから、今できる唯一のことはお互いに寄り添って、ハグをして、ジェナの腕の中で泣くことくらいだ」と語る。
またパンデミックの影響で、ナヤの死よりも前にキャストたちがZOOMでリモート会話をする機会が増えていたとも明かした。「自宅待機が始まった頃くらいから、ラッキーなことにZOOMをみんなでしていて、これまでよりも頻繁に話すようになっていたんだ。ナヤともこれまでにないくらい話していた。より親密になっていたよ」と語ったケビン。話す頻度が上がってきていた中での彼女の死はよりつらかっただろう。
ケビンは、gleeキャストについて「物理的に一緒に居られなくても、戻るグループがあるっていいことだよ。数週間前、僕は起きてナヤの事を考えてた。だからグループに『彼女のことを、みんなのことを考えてる。愛してるよ』ってメールしたんだ。僕じゃなくても、ジェナやアンバーも同じことをするだろう。グループのみんなが僕の気持ちを理解してくれてるなんてなかなかないことだし、当たり前だと思わずに本当に感謝していること」だと、キャストの絆を語った。
その他にもジェナとケビンは、ナヤが過去に「（gleeの撮影は）毎日12人くらいの親友と一緒にいるようなもの！」と話している動画を見て涙するなど、ナヤを偲んだ。
ナヤの想いを共演者が引き継いで行われているチャリティ「Snixxmas」は、現時点ですでに8万1000ドル（約900万円）の寄付が集まっている。
