2019年に娘2人の大学不正入学スキャンダルが発覚した、ドラマ「フラーハウス」で知られる女優のロリ・ロックリン。娘のオリヴィア・ジェイド本人が、このスキャンダルに関して口を開いた。
ロリ・ロックリンは、娘のオリヴィア・ジェイドとイザベラを名門の南カリフォルニア大学に不正入学させていたことが、FBIの調査により発覚し逮捕された。他にもドラマ「デスパレートな妻たち」でリネット役を演じたフェリシティ・ハフマン(56)らを含む総勢50人が罪を問われ、刑務所へ入るなどした。
スキャンダルの中心となってしまったオリヴィア・ジェイドは12月8日、俳優ウィル・スミスの妻ジェイダと彼女の母エイドリアン、娘ウィロー・スミスの番組「Red Table Talk」にゲストとして出演。同番組は話しにくい話題について率直に斬り込んでいくことで知られている。また両親のスキャンダル発覚以来、オリヴィアがメディアに露出するのは初めてだ(自身のYouTubeチャンネルは少し更新している)。
しかしエイドリアンは「この番組は黒人女性を応援している立場だから、オリヴィアがここにいることは色々な意味でやっかいなこと。彼女がこの番組に出ることは“白人が優遇されているという事の縮図”のよう」と、最初からオリヴィアに嫌悪感を出した。オリヴィアは白人女性で、さらに両親はセレブというまさに生まれながらにして特権を持った子供だ。
実はこの番組に出演したいと言ったのは、オリヴィアの方からであったそう。エイドリアンはこれに反対し他のメンバーと対立すらしたという。しかしジェイダはオリヴィアにチャンスをあげたいと願い今回の出演が実現したという。ジェイダは「この若い女性(オリヴィア)は両親が取った行動の影響から抜け出そうと頑張っている」と擁護した。
「Red Table Talk」に出演したオリヴィア
この番組でオリヴィアは、両親が逮捕された当時は春休みでヨットを楽しんでいたこと、ニュースを見たが何が起こっているか100%は理解できなかったと明かした。彼女は両親が自分を大学に入れたいがために、大学に寄付をすることがいけないことだと思わなかったという。
「バカみたいに聞こえるけど、私は箱入りで育ったから、外の世界のことをあまり知らなかった。他にも箱に入って育ったような子供の親たちは学校に寄付して、子供たちが有利になるようにしていた・・・それってフェアじゃないし間違っていますよね。でもそれが現実だった。だから両親のニュースを見た時に理解できなかった。これの何が不正なの?って」と、親が大学に“寄付金”としてお金を支払っていたことを知っていたが悪いことだとは知らなかったと率直に話した。
またスキャンダル発覚後、オリヴィアは「一度も学校に戻らなかった。そもそも私はあの学校に入るべき人じゃなかった」という。
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また今回の両親のスキャンダルで、自分が持っていた「白人の優遇」に関し多くを学んだというオリヴィア。「人々が描く私の姿は、本当の私ではないと思う。私は“なにも変わりたくない”って思っているわがままな子供ではないです」と話す。読書などをし、なぜ自身や両親がこんなにも批判されたのかを学ぶことはとても辛かったというが、「学んでよかった」と語った。
また過去には自身のYouTubeチャンネルで、「大学に行くのはパーティーをするためだけ」と言ったことが炎上したオリヴィア。今ではこの発言も「自分で嫌になる」という。「自分がこんなことを言ったなんて恥ずかしい。言っただけじゃなくて、わざわざ編集してアップロードまでして」と振り返った。
それでもエイドリアンは「あなたは数年後には変わるかもしれない。でも今は、あなたに共感するのは私にとってとても難しい」と正直にオリヴィアに言う。するとオリヴィアは「ここへ来たのはみんなの心を掴むためじゃないんです。謝罪して、社会の不平等さを正すために貢献したかった」と話した。
オリヴィアは「自分の人生20年も、“おかしな特権”を持っていることに気付かなかったなんて恥ずかしい。『私は優遇された白人のポスターです』って、何もわからずに歩き回っていたような気分です」と、スキャンダルで人生観が変わったと話した。