コメディアンのエレン・デジェネレスが司会を務める番組「エレンの部屋」が、今年4月に世間を賑わせた職場スキャンダルが原因で、多くのスポンサーを失ったようだ。Page Sixが報じている。
「エレンの部屋」は、2003年から放送され続けている人気トーク番組。ことの発端は、今年の4月にエレンの態度や、番組に対しての批判が相次いだことだ。これを受け、放送局のワーナー・ブラザースが内部調査を実施するという事態が起こった。しかし今から2ヶ月ほど前、エレンはエピソード18で復帰し、初回放送で謝罪。この放送は2016年以来の最高視聴率を記録した。
新たな報道によると、スタッフや状況をよく知っているという情報筋が、BuzzFeed Newsに対し、「エレンの部屋」は多くのスポンサーを失っていたこと、そしてAリスト(大物リスト)のゲストをブッキングするのに大変苦労していることなどを暴露したという。そして、ここ最近では視聴率が大幅に低下しているというのだ。
また2人のスタッフは、デジタルコンテンツの制作が広告主の資金不足のために急落していることも明かしたという。タレントのブッキングについては、スキャンダルがあったからこその苦闘があったようだ。「まず最初に、『アイデアがあるなら、ちゃんと聞くから教えて。セレブのアイデアがあれば、例え彼らがAリストや有名でなくても、数字と注目度を持ってきてくれる人なら誰でも連れてくるから』と言われました。この時、『古い戦略はもう通用しない』と、彼らが本音をぶつけ出してきたのです」と語った。
さらに、「クライアントの中には、たとえリモートでも番組に出演したくないと言っている人もいます。そして“彼女の復帰ツアー”の一部になりたくないという思いもあるようです」と続けた。
初回放送が2016年以来の最高視聴率を記録したことで、順調に再スタートを切ったと思われていた「エレンの部屋」。やはりスキャンダルのダメージは、とてつもなく大きかったようだ。