『スター・ウォーズ』シリーズには、さまざまなタイプの異星人キャラクターが登場する。中でもウサギのような見た目のキャラクター、ジャクソンは決してジョージ・ルーカスのお気に入りとは言えなかった。しかしのちに、彼はカノンとして認められることになる。
ワーナー・ブラザースの人気キャラクター、バッグス・バニーを思わせる見た目のジャクソンは、人間とウサギの体を組み合わせた緑色の異星人だ。初めて登場したのは、ロイ・トーマスとハワード・チェイキンによって制作されたコミック版「スター・ウォーズ」の第8巻でのことだ。もともとはハン・ソロやランド・カルリジアンを知る密輸業者だった。
このコミック版「スター・ウォーズ」は現在ではカノンとされておらず、作者のロイ・トーマスによるとジャクソンの見た目がアニメ的でありすぎるあまり、ジョージ・ルーカスのお眼鏡にかなわなかったのではないかとのことだった。
ロイ・トーマスはその理由について、「ぼくはジャクソンのこと、チューバッカよりマシな見た目だと思っていたんだけど、ルーカスにとっては違ったみたいだ」と語っている。
One of those 10 Star Wars projects better star Jaxxon pic.twitter.com/RbUTp5v4GB
— Bully, Little Stuffed Bull 🐮 (@bully_thelsb) December 10, 2020
それにもかかわらず、ルーカスはその後ジャクソンを複数回カノンに登場させている。2018年に発売されたコミック「Star Wars Adventures Annual」ではリヴォルノの女王プリッツィに雇われ、リヴォルノの卵をレイア・オーガナの元へ届ける役割を果たした。その後は、「Hare Brained Heist」や「Rabbit Hun」などのコミックにも登場している。
当初はルーカスに気に入られていなかったジャクソンが、ここまで多くのカノンに登場できたのはなぜか。それは彼の「おバカさ」にあるだろう。彼が登場するたびに、子供から大人までワクワクする気持ちになれるのだった。