現在、新作が2本制作中である映画『ミッション:インポッシブル』シリーズ。イギリスの撮影現場で、主演のトム・クルーズが怒りを爆発させた音声が流出した。
撮影現場では、映画作りのため、トムはソーシャルディスタンスを保つルールを徹底するなど、新型コロナウイルス感染対策しっかり行い、舞台裏でかなりの努力をしてきたという。
そんなトムは撮影中に、ふたりのクルーが6フィート(約1.82メートル)以内に立っているのを発見し、怒鳴り散らしたという。流出した録音音声には「もしお前がそれをもう一度やったら、お前は消えろ。仲間の誰かがやったら終わりだ!お前も、お前も、お前もだ。二度とやるな!」とトムの叫ぶような声が聞こえる。
Tom Cruise went ballistic on the Mission: Impossible 7 crew for breaking COVID protocols…https://t.co/WbIpVlja7w
— Rex Chapman🏇🏼 (@RexChapman) December 16, 2020
撮影はロンドンの北西にあるハートフォードシャー州リーブスデンに位置するワーナー・ブラザースのスタジオで行われており、約50人のスタッフがトムの怒りの声を耳にし、唖然したという。
さらにトムは「ハリウッドで我々のために働いている人がいる。僕らは何千人もの雇用を抱えているんだよ、このクソ野郎ども」「謝罪は我々の産業が停止してるせいで家を失った人たちに言え」「我々はこの映画をシャットダウンしない、理解したか?」と続けていた。
『ミッション:インポッシブル』は、イタリアでの撮影中に12人が新型コロナウイルスの陽性反応を示したと報道されており、その後、保健当局が陽性反応を示した人々の連絡先を追跡した結果、150人までのエキストラがベニスでの撮影に立ち入らないように指示されてしまったという。
約2週間前、イギリスに戻ったトムは、これ以上撮影の遅延がないように、個人でも相当な努力をしていた。撮影現場ではマスクを着用し、ルール違反者には常に目を光らせていたようだ。さらトムは、キャストやクルーの隔離のために50万ポンド(約6900万円)を払ったとさえ伝えられている。
温厚な優しいイメージを持つトム。映画を待ち続けているファンのため、そして映画作りで一緒に働いているキャストやクルーのため、叱責したのだろう。