動画配信サービス「ディズニープラス」で放送されている『スター・ウォーズ』シリーズ初の実写化ドラマ「マンダロリアン」。この時代設定が映画『スター・ウォーズ』続三部作(エピソード7~9)の前だということは周知のとおりだろう。無法地帯となったアウター・リムと機能していない新共和国の警察部隊が、ファースト・オーダーによって統治される前のことだ。ドラマ内に登場する人気キャラクター、ベビー・ヨーダことグローグーはこの政府の盛衰を長い人生のなかでよく見てきていることだろう。では彼の人生は、どのように続三部作と交わっていくのだろうか。
※ここからは「マンダロリアン」シーズン2最終話のネタバレを含みます。
シーズン2の最終話、「チャプター16:救出(The Rescu)」にて、ルーク・スカイウォーカーがグローグーのフォースを訓練するため迎え入れたことが分かった。『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』では、ルークが必死に旧ジェダイ・オーダーを学び、自身のアカデミーをつくるべく奮闘している。そのため、グローグーがこのアカデミーで学んでいる可能性も極めて高い。
「マンダロリアン」の舞台はヤヴィンの戦いから9年後のことだ。一方、カイロ・レンがアカデミーを壊滅させたのはヤヴィンの戦いから28年後のこと。19年しか経っていないとなると、グローグーが健在であることは間違いないだろう。まだグローグーがアカデミーにいたとすれば、この攻撃に巻き込まれていたかもしれない。
この攻撃は、全ての教室を荒らしてまわるような残酷なものではなかった。しかし、カイロ・レンがルークを裏切ってアカデミーを炎上させた際、彼は自分を追ってきた3人のジェダイを殺害している。そんな中、彼が人の命を奪うことにためらいを感じていたのも確かだ。
まだダークサイドに堕ちたばかりの彼にとって、丸腰のグローグーを攻撃する『スター・ウォーズ』ほどの悪意はなかっただろう。そしてもしグローグーがこの攻撃に巻き込まれ炎にのまれたとしても、彼は自分のフォースを使って危機を免れることができたかもしれない。
では今後、カイロ・レンがグローグーを手にかけるようなことはあるだろうか?おそらくそれはないだろう。続三部作は、ドラマとは別の次元で起こっている出来事として描かれている可能性があるからだ。
もし最悪の展開を考えるとするならば、グローグーの師匠であるルークの手によってその命が奪われてしまうかもしれない。時には残酷なストーリーも十分にありえるのが、『スター・ウォーズ』なのだ。