今月19日、ある1人の女性のツイートが大きな話題となった。そのツイートとは、女性が搭乗していた航空機で、女性の後ろの席に座っていた男性が新型コロナウイルスにより亡くなった、というものだ。
そして現在、その詳細が公式に明らかになった。この航空機は19日、フロリダ州オーランドからカリフォルニア州ロサンゼルスに向かっていたものだった。ところが当該男性が突然震え出し心肺停止の状態となったため、行き先を変更しルイジアナ州ニューオーリンズの空港に緊急着陸したのだ。
TMZ紙に対しコメントしたユナイテッド航空の広報担当者によると、「男性は新型コロナウイルスとは診断されておらず、関連症状もありませんでした」とのことであった。しかし男性の妻は、男性が新型コロナに感染しており、味覚や嗅覚に異常が出ていたと訴えていたようだと語っていたという。
救急隊は男性に心肺蘇生を試みたが、現地の病院で死亡が確認された。ユナイテッド航空はニューヨークタイムズ紙に、「我々は現在、ありとあらゆる情報を収集し、どの乗客が濃厚接触者に該当するかなどをCDCと確認を取ったうえで、各地の保健局経由で乗客に連絡するようにしています」と声明を出している。またCDCは「現在情報を収集し、適切な処置を行うべく手順にのっとって対応しているところです。個人のプライバシーを尊重するため、これらの情報を公開する予定はありません」としている。
緊急着陸後、再びロサンゼルスへと向かったこの航空だが、ユナイテッド航空によると、男性に新型コロナウイルスの症状が出ていたことを把握したのは離陸した後のことだったという。
ユナイテッド航空側は、「当初、男性の死因は心不全であると診断されていました。機体の変更の予定はなく、代わりにお客様には降機して次の便に乗り換えるか、このままロサンゼルスまで行くかを選択していただくことにしました。そしてお客様が全員、そのままロサンゼルスまで行くことを選ばれたのです」と説明している。