映画『トランスフォーマー』シリーズや『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』などで知られる俳優のシャイア・ラブーフが、ネットフリックスの映画賞のページから削除されてしまった。Screen Rantが報じている。
シャイアは12月11日、英シンガーソングライターで元恋人であるFKAツイッグスに起訴された。内容は、シャイアから性的暴行、身体的虐待、精神的苦痛を受けたというもの。またタブロイド紙が入手した裁判書類によると、ツイッグスは彼が意図的に性病に感染させたと告発している。さらにはオーストラリアの人気歌手シーアも「私もシャイアに傷つけられたことがあります。彼は病的な嘘つきであり、当時シングルだと嘘をつき私を不倫関係に引きずりました。彼は深刻な病気だと思っているし、同情します」と告白した。
シャイアは、ネットフリックスのオリジナル映画『私というパズル(原題:PIECES OF A WOMAN)』に出演しているのだが、ネットフリックスはシャイアの虐待疑惑の後、映画賞のアワードページから彼を削除した。
ちなみにこの映画は、出産に失敗してしまった夫婦が子どもの死に向き合うというストーリー。マーティン・スコセッシが製作総指揮を務めており、主演のヴァネッサ・カービーは、本年度のベネチア国際映画祭にて最優秀女優賞に輝いた。
シャイアの疑惑が浮上する前、ネットフリックスはシャイアを同映画の宣伝キャンペーンに参加させており、賞レースにに参加する可能性もあった。しかし今や、FKAツイッグスの訴訟によってその可能性も低くなってしまった。シャイアの名前は映画の概要にも含まれておらず、さらにはネットフリックスが提供する彼のスチール写真にも名前がないという。
シャイアといえば近年、FKAツイッグスと共演した『ハニーボーイ』、『ピーナッツバター・ファルコン』などに出演し、演技を絶賛されていた。しかし今回の訴訟により、シャイアのキャリアは危機に直面しているようだ。