「ストレンジャー・シングス未知の世界」で知られる人気女優ミリー・ボビー・ブラウン主演&製作の本格ミステリー・アドベンチャー『エノーラ・ホームズの事件簿』。ネットフリックスオリジナルのこの作品は、著作権侵害により訴訟されていたが、今回和解に至ったようだ。
ことの発端は6月。ネットフリックス、レジェンダリー・ピクチャーズ、そして原作小説の著者であるナンシー・スプリンガーと彼女の出版社が、シャーロック・ホームズの生みの親であるアーサー・コナン・ドイルの遺族から、『エノーラ・ホームズの事件簿』内のシャーロックの描写をめぐって著作権侵害で訴えられた。
1921年から1927年にかけて出版された『シャーロック・ホームズの事件簿』。このドイルの最後の10のオリジナルストーリーについては、ドイル財団は今も一部の権限を維持している。このストーリーでは、シャーロック・ホームズを冷たく、女嫌いで、友情に欠ける人物として描いていた。しかし、『エノーラ・ホームズの事件簿』では、ヘンリー・カヴィル演じるシャーロックが、妹への優しさと温かさを見せていたため、この作品はコナン・ドイル・エステートの著作権を侵害していると訴訟で訴えられた。
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THRの報道によると、ネットフリックスやレジェンダリー・ピクチャーズなど『エノーラ・ホームズの事件簿』に関係する企業が、ドイル邸との間で和解に至ったという。和解の条件は明らかにされていないが、ニューメキシコ州の連邦裁判所は金曜日に訴訟を棄却したようだ。
コナン・ドイル・エステートが、シャーロックというキャラクターをめぐってクレームをつけたのはこれが初めてではない。2015年には、イアン・マッケラン主演の映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』でのシャーロックの描写をめぐってミラマックス社を提訴したが、この訴訟も法廷での和解に終わっている。