壮大なスペースオペラ『スター・ウォーズ』において、銀河での戦いと同様に注目されたのがアナキン・スカイウォーカーとパドメ・アミダラの恋の行方だろう。パドメ・アミダラと出会ったことで、「選ばれし者」としての人生が一変してしまったアナキン・スカイウォーカーだったが、2人の関係にはまだ知られていないことも多い。
今回は、ファンにもあまり知られていない2人のエピソードを紹介しよう。
恋の始まりは「見た目」だった!?
『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』にて、ダース・ベイダーのヘルメットに隠された彼の顔が明らかになった際、そのイケメンぶりに驚いたファンも多かったのではないだろうか。実はパドメを演じたナタリー・ポートマンは、DVDのコメンタリーにて、パドメがアナキンに恋した理由をその「見た目」だったと答えていたのだ。
モデルは「ロミオとジュリエット」
惑星を超えた2人のラブストーリーは、ウィリアム・シェイクスピアによるかの有名な戯曲「ロミオとジュリエット」がモデルだったようだ。『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』のDVDコメンタリーにて脚本家は、ジェダイ・オーダーを離れたアナキンと共和国の外交官だったパドメの立場について、この戯曲を参考にしたことを明らかにしていた。
ファンにはウケないと思っていた
監督のジョージ・ルーカスは以前のインタビューにて、『スター・ウォーズ』ファンにラブストーリーは受け入れられないと思っていたことを明かしている。冒険物語に恋愛は不要と考えるファンに対しジョージ・ルーカスは「作品のテーマは1つではない。その背景にはさまざまな物語がある」と語っている。
ルーカスはかねてから「スター・ウォーズ」は子供向け作品であるとしてきたが、2人のラブストーリーについては子どもにも大人にも受け入れられるものにしなければならなかったと当時の苦労を告白していた。
オビ=ワン・ケノービはアナキンとパドメの関係に最初から気づいていた?
『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』で、アナキンがパドメの子供の父親であることを知った時、そこまでおどろかなかったオビ=ワン。アニメーションシリーズ「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」の最終シーズンで、オビ=ワンはアナキンとパドメのプライベートの会話を聞いていたことや、またアナキンにパドメの話を出すなど、ほのめかす発言もしていたことから、彼は最初から気づいていたのだろう。
アソーカ・タノもアナキンとパドメの関係を知っていた
アナキンの見習いであったアソーカ・タノも、様々な時期にパドメとの関係についてのヒントを得ていた。アニメーションシリーズ「スター・ウォーズ/クローン・ウォーズ」で、ブルー・シャドウ・ウイルスなど、アナキンがパドメを致命的なウイルスで失うことをどれほど恐れているかを見た時、アソーカは気づいていたに違いない。またウェブシリーズ「スター・ウォーズ/フォース・オブ・デスティニー」でも、アナキンとパドメが抱擁するのをアソーカは目撃している。