12歳でデビューを果たし一躍有名シンガーとなったグレース・ヴァンダーウォール(16)が、新しく坊主頭を披露。さらに子供スターとして、特に少女から大人になる過程において世間から期待されるものについて疑問を投げかけた。
グレース・ヴァンダーウォールは当時12歳であった2016年、オーディション番組「アメリカズ・ゴット・タレント」第11シーズンで見事優勝。12歳とは思えない歌唱力とウクレレの技術が評価され、審査員のサイモン・コーウェルも「次のテイラー・スウィフト」と絶賛した。2016年12月2日、デビューミニアルバム『パーフェクトリー・インパーフェクト』を発表。同アルバムは全米ビルボード・アルバムチャートにて、初登場9位を記録。また2020年にはディズニーの動画配信サービス「ディズニープラス」で配信されたオリジナル映画『スターガール』にて主演を務め、女優デビューも果たした。
そんなグレースは昨年末、セルフィーを投稿。そこでは丸刈りになった新しいヘアスタイルを披露し、片耳には大きなフープピアス、鼻と眉の片方にユニークなメイクもしている。
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また2021年に入ってからも動画を投稿。「昨日津波の夢を見た」と書いた彼女は、坊主ヘアに白いベレー帽をかぶり、黒い花柄ワンピを着ながら口パクでダンスをしている。メイクは強めで、口紅は黒に近い色。かなりのイメージチェンジと言える。
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この坊主姿を見たファンは「似合ってる」などと褒めたが、一部からは「なんで?あなたは可愛い少女だったのに・・・あの頃のグレース帰ってきて」「ティム・バートンの映画に出るの?」などといった声もあがった。
これを受けてか、グレースは長文で動画と共に意見を投稿。「この議論を始めるのは怖いけど、必要があると思った」と書き、「あなたがもし“あのか弱くてシャイな子供はどこ”っていうレベルにいて、ミソジニー(女性軽視、女性蔑視)を理解してないならいったん引き下がってほしい」とコメント。「男の子の子役が私のようになったらみんな普通に“若い男の子”って呼ぶだろうけど、女の子の子役が“女性”になってくるとみんな不愉快な気持ちになる。私は女性になった」と、少女スターが大人になる際に特定の成長の仕方を世間に求められており、それがミソジニーにもとづいていると訴えた。
またアメリカ人が幼い少女や女性に純粋性を求めすぎていること、グレースがもしセクシーなファッションをしていたらみんなに気に入られるであろうとも書き、これにも疑問を投げかけている。
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この投稿には賛否両論集まっているが、「グレース、愛してる。あなたはとてもインスパイアする人」「もっと大きな声で言って」「52歳の母親として、あなたはとても強くて才能あふれる人だと思う」」「誰かが声をあげなきゃいけないことをグレースが言ってくれた」などと、彼女を強くサポートする声もあがっている。
大きく成長したように見えるが、まだ16歳なグレース。彼女の将来がどのようなものになるか楽しみだ。