ディズニーアニメが「ありえない美の基準」を提示したことで、子供たちに悪影響を及ぼす可能性があるとして批判を受けている。
批判の的となったのは、ショートフィルム「インナー・ワーキング(原題:Inner Workings)」に登場するあるキャラクターで、女性特有の体系をかなり強調したようなプロポーションをもつ。
「インナー・ワーキング」は2016年にリリースされたアニメで、ポールという会社員が退屈な日々を抜け出して楽しみを見つけるというストーリーだ。
この作品にポールの気になる人として登場するのがケイトという女性なのだが、彼女の大きな胸や、棒のような腕、首と変わらないような細さのウエストという体型が炎上の元となった。
ことの発端は、あるツイッターユーザーがこのキャラクターのスクリーンショットとともに「どの世界においても、ディズニーがこんなことをする必要はない」とコメントしたことだった。
この投稿はまたたく間に拡散され、多くのSNSユーザーから、この「ありえない美の基準」は若い世代に誤解を与えるとして批判が集まった。
寄せられたコメントには、「アニメだっていうのはわかっているけれど、この女の子にはもっとおなかの脂肪をつけてあげないと」「子供たちが、『あれが正しい体型なんだ』って思ってしまうことを考えると、本当に悲しい。現実的に不可能なのに」「内臓はどこにあるの?」といった声や、「昔のディズニーは、プリンセスやプリンスの目を大きくしたり、ウエストを細くしたりせず、現実的なプロポーションだった。普通に見えたあの頃がよかったのになあ」といった声が挙がっている。
また、ビーチのシーンで登場する他の女性キャラクターも同じような体型をしていることから、「この人溶けちゃうんじゃないの?」といったコメントも見られた。