次期大統領となるジョー・バイデンの就任式には出席しない意向を発表したドナルド・トランプ米大統領。交代までの最後の時間は、どうやって過ごすのだろうか。
ドナルド・トランプ米大統領は今月8日、ツイッターにて「私は1月20日の就任式に行くつもりはない」と投稿した。1月20日には、次期大統領ジョー・バイデンと副大統領カマラ・ハリスの就任式が首都ワシントンで行われるが、退任する大統領が欠席するのは、1869年以来、約150年ぶりだという。また就任式では歌手のレディー・ガガが国歌斉唱をすることが決定し、俳優のトム・ハンクス司会で特別番組も放送される予定だ。
本来であれば祝賀ムードになる就任式だが、1月6日に起きたトランプ支持者らによる国会議事堂襲撃事件を受け、国防総省はテロや暴動を警戒し2万5000人もの州兵が警備する厳戒態勢が敷かれている。
そんな中、引退まで1日を切ったトランプ氏は就任式を欠席し、何をするつもりなのだろうか。
ある情報筋によると、トランプ氏は1月20日の朝エアフォースワンで最後の飛行を行い、ワシントンD.C.から南フロリダの彼のプライベート別荘マー・アー・ラゴへ行くのだという。マー・アー・ラゴは、フロリダ州パームビーチにあるアメリカ合衆国国定歴史建造物で、トランプ氏の別荘として知られ、敷地内には126の部屋やマー・ア・ラゴクラブ、客室やスパもある。過去にも数々の歴代大統領たちがここで過ごしていたことから「冬のホワイトハウス」とも呼ばれている。
ブルームバーグによると、「トランプ氏はパームリゾートに住むつもりです。彼の将来の隣人の何人かは、彼が永住するのを阻止しようとしていますよ」と伝えている。
また娘のイヴァンカ・トランプと、彼女の夫のジャレッド・クシュナーは、父親の大統領職が終わった後、マイアミで一緒の時間を過ごすことを計画しているとも言われている。
