ネットフリックスのオリジナル映画『私というパズル(原題:PIECES OF A WOMAN)』。本作にはシャイア・ラブーフが出演しているのだが、彼の虐待疑惑の後、シャイアの名前は映画の概要欄に含まれず映画賞のアワードページからも削除されている。
シャイアは12月11日、英シンガーソングライターで元恋人であるFKAツイッグスに起訴された。内容は、シャイアから性的暴行、身体的虐待、精神的苦痛を受けたというもの。またタブロイド紙が入手した裁判書類によると、ツイッグスは彼が意図的に性病に感染させたと告発している。さらにはオーストラリアの人気歌手シーアも「私もシャイアに傷つけられたことがあります。彼は病的な嘘つきであり、当時シングルだと嘘をつき私を不倫関係に引きずりました。彼は深刻な病気だと思っているし、同情します」と告白した。
そんな中、同映画のキャスト&スタッフがUSAトゥデイのインタビューにてシャイアの疑惑について聞かれ、それぞれがコメントをした。
監督を務めたコルネル・ムンドルッツォは「これらは深刻な疑惑で、読むのは心苦しいです。アカウントのすべてを読むことで、私の心は悲しみでいっぱいでした」とコメント。そして共演者のエレン・バースティンは「彼はいつも私にとても敬意を払ってくれました。彼は優しい人です」「私は彼と一緒に仕事するのが好きでした」と話した上で「彼の問題の話ついては、他の誰かに任せるわ」と言葉を濁した。
そしてシャイアと夫婦役を演じたヴァネッサ・カービーは、「みんなと同じようにプロとしての経験ができました。なので、映画全体から離れるというはとても大きな出来事です」とシャイアについてコメントしながらも、「(告発は)とっても難しいこと」と今回、勇気を出して沈黙を破った告発者について触れた。
このインタビューでは、エレンもヴァネッサもシャイアの疑惑について触れたくはなかった様子。ヴァネッサに関しては、本作にてベネチア国際映画祭で最優秀女優賞に輝き、再度注目を浴びているため、発言には慎重になっているのかもしれない。『私というパズル』は現在、ネットフリックスにて配信中。