バットマンが突如消え3年が経ったゴッサム・シティを舞台に、バットウーマンが活躍するDCTVシリーズ「BATWOMAN/バットウーマン」。初のLGBTヒーロードラマとして話題になった同ドラマは、シーズン1のケイト・ケイン/バットウーマン役ルビー・ローズが降板し、新たなバットウーマンにジャヴィシア・レスリーが大抜擢された。彼女は黒人初のバットウーマンとして注目を浴びており、ライアン・ワイルダーという新たなキャラクターとしてシーズン2から登場する。新進喜悦の女優ジャヴィシア・レスリーに、TVGrooveはインタビューを決行。コロナ禍での撮影や、夢が叶った時の心境などを伺ってきた。
新バットウーマンの魅力とは?
Q.公開された予告動画では「Boo!」と言いながら登場するバットウーマンの姿に、たくさんのファンの方が興奮したと思います。ルビー・ローズさんのバットウーマンとはまた違った、ジャヴィシアさん演じるバットウーマンの最大の魅力とは何ですか?
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ジャヴィシア・レスリー(以下、省略):バットウーマンは、ゴッサムに限らず、私たちの社会全体でもレプリゼンテーション(表現・描写)が足りていないコミュニティを代表しているキャラクターだと思う。バットウーマンはコミックスで登場した時からクィアの女性であり、LGBTQコミュニティの一員だった。今とても必要とされているレプリゼンテーションの面では、クィアのキャラクターをさらにPOC(白人以外の人種、有色人種)の女性が演じることで、LGBTQとPOCの2項目にチェックを入れているのも同然かなって思う。
ケイト・ケインと比べて、ライアン・ワイルダーの背景からくる“物の見方”も完全に違うと思うし、スーパーヒーローになる道のりも、また全然違う。ケイト・ケインのようなクロウとの関係もないし、シリーズのメンバーともまだ関係がない。だから、ライアンが成長し、自分なりのユニークな方法で彼らとの関係を築いていく姿を追っていくことにもなる。
ライアンはシーズン序盤から彼女に特有のあるモノと戦っていて、それを乗り越えなければいけない。そして興味深いことに、私もまた、彼女の道のりにすごく共鳴できているの。私も、どうやってスーパーヒーローになればいいのかわからなかったし。だから、みんなにはライアンと同じように、私がスーパーヒーローになっていく様子も観てもらえるんじゃないかなって思っている。
夢を叶えた今だからこそ言えること
Q.インスタグラムでバットウーマンの看板の前に立って、「夢は叶えることができる」というメッセージを発信していたのがとても感動的でした!夢を叶えた今だからこそ、夢を持っている人たちに何かアドバイスできるとしたら何ですか?
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人は理由があって(何かに対する)好きな気持ち=情熱を抱くものだし、これは私の信条なんだけど、その気持ちを無視しちゃいけないって信じている。だから私のアドバイスは、その情熱を追うこと。そうすれば自分の意義を見いだすことができる。私たちの情熱は、自然で本能的なもの。
私は絵を描くのが好きなんだけど、それは私にとってすごく本能的な行為なの。その情熱を常に育てることも、その情熱と同じぐらい大事なことだと思っている。だって、それがどう育っていくかなんてわからないし、それこそ、どこにだって向かっていける。それと同時に、大きな意味での意義をかたち作る助けになると思うから。
趣味だからって軽くしか手をつけずに片づけてしまうのではなく、創るインスピレーションを与えてくれるその情熱に100%向き合うべきだと思う。神がクリエイターであるように、人間もみな生まれながらのクリエイターだし、アーティストなんじゃないかな。だからその情熱には理由があるし、それを追っていけば自分の意義を見いだすことができると思っているの。
アローバースで仲良くなりたい理想のキャラクターとは
Q.クロスオーバーではスーパーガールとバットウーマンの友情が芽生えていた印象でした。ルビーさんも降板して、「SUPERGIRL/スーパーガール」も終了が決定してしまった今、新バットウーマンとしてアローバースの現在進行中のヒーローと同じような関係を構築するとしたら、どのキャラクターがふさわしいと思いますか?
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難しいのは、「SUPERGIRL/スーパーガール」も終わってしまうし・・・「ブラックライトニング」のサンダーって言いたいところだけど、そっちも残念ながら終わってしまうからね。でも彼らも私たちもまだ撮影中だから、何が起こるかはわからないけど(笑)。スーパーガールもいいなって思うし、私がアローバースで最初に観たシリーズが「フラッシュ」だったから、フラッシュと道が交錯したらいいな。どっちか叶ったら最高だと思う。
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コロナ禍での撮影について
Q.コロナ禍での撮影だったと思うのですが、ヒーロー作品だったからこそ撮影で困難だったところはありますか?
もちろん、困難はあった。クロスオーバーができるのか…できたとしても、いつやれるのかわからない。でもクロスオーバーはアローバースの醍醐味の一つだと思う。だから、できたら最高だし、その時が来るのを楽しみにしている。
でもまずは、みんなが安全であることが何よりも大事。1日1日頑張っている感じかな。カウルをしているから既に顔に何かを付けている状態で、更にウィッグもしているところに、マスクもしないといけない。大変だけど、自分たちを守るためにやれることは、やり過ぎなくらいやっている方がいい。
撮影が続けられるように、みんなを危険やリスクに晒すのではなく、みんなが安全な状態で家族や愛する人のもとに戻れるようにね。
BATWOMAN/バットウーマン<シーズン2>
海外ドラマエクスプレスにて1月26日よりダウンロード販売スタート
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