アメリカ合衆国の新大統領であるジョー・バイデン氏の就任式にて自作の詩を読んだ22歳のアマンダ・ゴーマンが、世界の注目を集めている。
アマンダ・ゴーマン「私たちがのぼる丘」
米時間1月20日、アメリカのワシントンD.C.にあるホワイトハウスにて、新大統領となったジョー・バイデンの就任式が開催。この式典では、以前よりジョー・バイデン支持者であった歌手のレディー・ガガが国歌斉唱を担当したり、ジェニファー・ロペスがパフォーマンスを見せた。
そんな中でひときわ注目を浴びたのが、詩人であり活動家のアマンダ・ゴーマン(22)。彼女は米ロサンゼルス出身で、シングルマザーに育てられ、言語障害を抱えている。アマンダの詩は社会的制圧、フェミニズム、人種問題などに焦点をあてており、2015年には詩集「The One for Whom Food Is Not Enough(原題)」を出版。当時は17歳であった。
アマンダは今回ジョー・バイデンの大統領就任式にて登壇し、自作の詩「The Hill We Climb(私たちがのぼる丘)」を披露。彼女は就任式で詩を朗読する最年少の人物として歴史に名を刻んだ。
この朗読でアマンダは「民主主義は時として遅れを取ることがあるが、永久に打ち負かされることは決してない」「奴隷の子孫でシングルマザーに育てられたやせっぽちの黒人の少女が、大統領になりたいと夢を見られている。そして気付いたら大統領のために詩を朗読していた。私たちはそんな国と時代の承継者だ」「私たちに勇気があれば、常に光がある。光になる勇気さえあれば」と力強く語り掛け、世界中の注目を集めた。
堂々と、間違えることなく詩の朗読をしたアマンダ。彼女のSNSを見るとそこにはまだまだ若い20代女性の素の姿が。大統領就任式の舞台裏で、歌手のレディー・ガガと一緒に写真を撮る姿や、オバマ前大統領夫妻との写真などを投稿し「今年1番のセルフィー」と書いている。
Amanda Gorman via Instagram Stories! pic.twitter.com/SBRLgWBqm6
— gaga media 🃏 | fan page (@GagaMediaNet) January 21, 2021
オバマ夫妻とも一緒に
This is from Amanda Gorman’s IG stories today pic.twitter.com/inkaOcr1BE
— David Gardner (@byDavidGardner) January 20, 2021
また就任式の前にはフォロワーが10万人前後であったアマンダだが、朗読の後には一気に上昇し現在は213万人に。今でも分単位でフォロワーが増えている。また彼女の著書はアメリカで売り上げNo.1にも躍り出た。
今後彼女の活躍から目が離せない。